浴衣姿に興奮した彼に部屋に着いた途端に襲われて、激しくイカされ続けて泣いちゃった
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
浴衣姿に興奮した彼に部屋に着いた途端に襲われて、激しくイカされ続けて泣いちゃった (ページ 1)
花火大会が終わった帰り道。
同じく駅に向かっているであろう人達の群れの中を、私はそわそわしながら彼氏の蓮也と手を繋いで歩いている。
今日は、付き合って初めての花火大会デートだった。
*****
数週間前。
蓮也のマンションでおうちデートをしていた時、たまたまテレビで花火大会特集が流れていた。
「凄い迫力…。生でみたらもっと凄いのかな…」
二人でソファーで寛ぎながら、私は思わずそう口にした。
「花火大会、行きたい?」
そう聞かれて、初めての花火大会デートを想像した私は、思わず興奮気味に蓮也を見つめた。
「…行きたい!」
「ははっ、目キラキラだ」
蓮也はそう言って笑って、私の髪を撫でた。
「あー、ちょっと遠いな。どうせなら泊まりで行くか」
当たり前のようにそう言われてドキッとしてしまう。
「…っうん…。いいよ」
ドギマギしながらそう答えるけど、急に初めての花火大会デートが決まって、しかもお泊まりなんて、急展開過ぎて気持ちが追いついていかない。
「どんなところ泊まりたいとか…、あれ?真優?」
どうしよう。何着てこう。
「真優」
色んなことを考えてしまっていると、名前を呼ばれてハッと我に返った。
「え、んっ…?なに?」
咄嗟に返事を返すと、蓮也は一瞬、躊躇うように目を逸らしてから、もう一度こっちを見て口を開いた。
「あのさ、この近くでも花火大会あるんだけど、よかったら行かない?…まぁ、さっきのテレビのよりはショボいかもしれないけど…」
照れ臭そうにそう言われて、ドキドキして堪らない。
「いいよ…。行こう!行きたい!」
思わず勢いよくそう返してしまって、また笑われてしまった。
*****
そして花火大会当日の今日。
「花火、綺麗だったね。いっぱい写真撮ったから後で送るね!」
「おー、じゃあ俺も送るわ」
そんな、なんでもない会話をしながら駅に向かって足を進める。
今日の為に浴衣の着付けを練習して、似合うヘアメイクも研究して、めちゃくちゃ気合いを入れてきたのだけど…。
蓮也…。あんまりこっち見てくれなかったな。
気合い入れすぎて引かれちゃったかな。
会話が途切れ途切れになって、下駄のカランッコロンッと鳴る音のが目立つようになった頃、駅が見えてきてしまった。
呆気ないお別れに、なんだか悲しくなってきた。
しょんぼりしていると、繋いだ指先を少し強く握られて、チラッと蓮也の方をみると目が合って胸が締め付けられた。
道の端で足を止められて、じっと見つめられてドキドキしてしまう。
「…どうしたの?」
「やっぱり、よく見とかないと後悔すると思って」
見つめられながらそう言われてドキドキが止まらない。
コメント (0)