奥手でちょっと頼りない草食系男子が優しくリードされて高められるスローセックス
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奥手でちょっと頼りない草食系男子が優しくリードされて高められるスローセックス (ページ 1)
「スローセックスをしてみない?」
金曜日の夜、仕事終わりに僕の家へとやって来た彼女は、お風呂上がりにワインのボトルを冷蔵庫から取り出しつつそう告げた。
食器棚からグラスを取り出していた僕は、そのとんでもない言葉にびっくりして手を滑らせそうになってしまう。先月の旅行で買ったお洒落なペアグラス。お泊まりの日、二人でお酒を飲むときにだけ使うと決めているそのグラスが無事でよかったと思いつつ、僕の心臓はまったくもって無事じゃなかった。
「ど、どうしたの来夢、急にそんなこと」
「調べてみたらね、なんか気持ちよさそうだったから。ね、明日から三連休だし試してみようよ!」
情けないことだけど、夜の提案や誘いはいつだって彼女からだ。僕が誘ったのは最初の1回だけ。顔を真っ赤にしながら震える声で誘ったその姿は、彼女に「あたしがしっかりしなきゃ」と思わせるに十分な頼りなさだったのだろう。
幸いというか何というか、彼女はセックスの話をすることに抵抗がなく、楽しそうに話をしてくれる。僕は僕で、人並み以上に気持ちいいことが好きな彼女の積極性に救われる思いがしている。自分から誘うことが難しい僕でも、やっぱり気持ちいいことはしたいし、セックスは好きだからだ。
「数日かけて楽しむセックスなんだって。最初はイかずにボディタッチやキスだけ楽しむの。太陽、我慢できる?」
「そ、そうなんだ…。大丈夫だよ、やってみよう。僕はそのスローセックス、ってのをよく知らないから、来夢、教えてくれる?」
「ふふ、いいよ! あたしに任せて。本当は5日かけるらしいんだけど、連休明けまで4日しかないから、1日短縮して楽しもう、ね?」
ぽん、と自分の胸を叩いて笑う彼女の頭を「頼もしいね」と告げつつ撫でる。僕から彼女にできるのはこれくらいが関の山だ。いわゆる「草食系男子」とはきっと僕のことを言うんだろう。
でも彼女は飽きることなく僕と長く付き合ってくれている。頭を撫でるだけの行為にさえ、嬉しそうに顔を染めて笑ってくれる。
さあ、今夜からスローセックスとやらの始まりだ。僕も頑張らないと。
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