絶頂の直前で寸止めを繰り返され、自分から欲しがるように調教される話
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絶頂の直前で寸止めを繰り返され、自分から欲しがるように調教される話 (ページ 1)
なにかいつもと様子が変だと気が付いたのは、イく寸前で手を止められた時だった。
中を優しく弄られ、もう少しで高みへ上り詰めそうだったその時、あ…と思ったときにはもう私の中から指が引かれていた。
――なぜ?
私は自分の中で解放されずに渦巻いている欲をなんとか宥めようと、必死に呼吸を繰り返す。
するとまた再び誠の指が私の身体の輪郭を這うように沿わされ、せっかく収めようと思っていた快感の種が簡単に芽吹いてしまう。
無意識に揺れる腰。
そんな私の痴態を目を細めながら観察する誠は、誘われるように再び私の中に指を埋め込んだ。
イく寸前だった秘部は十分に蕩けていて、刺激を待ちわびたようにグプグプと指を飲み込んでいく。
吸い付く内壁をゆっくりと、確かめるように柔らかく擦られる。
浅い部分にある、上壁がザラザラとしている部分…私の弱い部分にワザと触れないように動いていた誠の指。
焦れて思わず自分で腰を揺らして場所を変えようとすると、頃合いを見計らったようにソコをクッと押し込まれ、下腹部にじんわりとした快感が広がる。
「ふ…ぁ、ンむ…」
ようやく高みに導いてくれる刺激を得られた私の口から呼気混じりの喘ぎ声が零れると、それを掬い取るように口を塞がれる。
開いた隙間から忍び込んでくる誠の熱い舌。
唇を割り入り入ってきた舌は、遠慮がちに差し出した私の舌を絡めとり寄り添うようにこすり合わせる。
それと同時に中に埋め込まれた指がGスポットをトントンとゆるく押し込むように刺激される。
あっという間に誠に与えられる感覚以外考えられなくなっていく頭。
…今度こそ達せられる。
快楽の頂が見えた瞬間、また誠の指が引き抜かれた。
「…っ! な、んで」
「んー? …香苗が「イヤだ」って言ったから、止めただけだよ」
そう言って誠は口角を持ち上げる。
いつもならそんな意地悪はしないのに、どうしたことか。
自分から強請るなんてはしたない真似はしたくないのに、どうしてこんな意地悪をするのかと、思わず私を組み敷いている誠を恨みがましく見つめてしまう。
っていうか、イヤだ…?
私、そんなこと言ったっけ――?
「香苗、気付いて無いかもしれないけど、イく前いつも「イヤ」とか「ダメ」とか言うんだよ。本気で怯えるみたいに」
誠は少し困ったように笑っていた。
与えられる快楽を受け止めるのに必死で、余裕がなさすぎてそんなことを口走っていたなんて気付かなかった。
完全に無意識だ。
私は自分の口を手で押さえて、信じられないというように目を見開いた。
明らかに良さそうなのにいつも嫌がられるの、そろそろ改善させたいんだよねー…と軽い口調とは裏腹に、寂し気な表情で言ってくる誠を見て、ハッとした。
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