研修取材先は人生初のアダルトショップ!見習い処女ライターの初仕事はアダルトグッズでお試しエッチ!
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ずっと東京暮らしのOLに憧れていた。
田舎育ちの私にとって、「東京」は大都会で煌びやかな素敵女子が集まっている街。
オシャレをして、週末は雑誌に出てくるようなカフェやレストランでブランチをして、ウィンドウショッピングを楽しむ。
そんな「東京」への憧れと妄想をずっと抱いてきた。
高校を卒業後、田舎から脱出したかったのだが、東京の大学はすべて不合格。
やむなく地元の女子大へ通うことになってしまった。
暗黒の4年間を過ごし、もちろん4年間彼氏なし。
就職こそはリベンジ!と思い、東京のOLを夢見て就活をスタートさせる。
しかし、大学受験以上にうまくはいかず、何十社と受けても悲しい通知が届く現実にかなり心が折れそうになっていた。
そんな時、駅に置いてあったフリーペーパーを手に取ってパラパラとめくって見ていたら、アルバイトやパート募集が載っているのを見つけた。
『急募!!ライター見習い』
『未経験者でも、丁寧にご指導いたします。アットホームな会社で、自分の秘めた才能を発揮させてみませんか?』
『フリー雑誌、HP作成、取材あり、さまざまな幅広いジャンルに対応できる方!』
と書いてあった。
私は、藁にもすがる思いでその会社へ迷わず電話を入れた。
「もしもし…。私、フリーペーパーを見てお電話いたしました佐倉と申します。急募と書かれていますが、まだ募集されておりますでしょうか?」
「面接希望者?」
ぶっきらぼうな男性の口調が聞こえてきた。
「はい…そうです」
「そう…じゃあね…」
そう言うと、途中でいきなり明るい感じの女性に代わり、3日後の午後3時に会社説明と面接を行うことが決定した。
電話で指示された駅で降りて、説明された通りに道を進んでいくと、目的の建物が見えた。
イメージしていた感じとは違い、オフィスビルというより明らかにマンションだった。
しかもそのマンションは、築40年くらい経過しているようで、少しくたびれている。
でも、マンションの入り口は真新しいオートロック式になっていた。
ピンポーン。
「はい」
途中で電話を代わった女性の声が聞こえてくる。
「今日15時にお伺いすることになっていた佐倉と申します…」
そう言うと自動ドアが開き、中のエレベーターて最上階へと向かう。
オフィスは、最上階だけあって、自然光が入ってとても明るく、リノベーションされてとてもキレイだった。
「瀬能さん、15時から面接の佐倉さんがお見えになりましたよ~」
そして、奥の小さなソファの置かれている場所へ通された。
書類が山積みになっていて、この場所はキレイとは言い難い。
15分ほど待たされて、瀬能さんと呼ばれていた男性がタバコと灰皿を持ち、咥えタバコでやってきた。
「佐倉と申します…」
履歴書を鞄から出して渡す。
のんびりした雰囲気の瀬能さんは、タバコを灰皿の上でもみ消すと、履歴書をしばらくじっと眺めながら、今消したばかりなのにまたタバコに火をつけて吸っている。
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