両手首を拘束されて『お仕置きするから』と大好きな彼が迫ってきて
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両手首を拘束されて『お仕置きするから』と大好きな彼が迫ってきて (ページ 1)
目を開けると、いつもの天井。でも何だか頭がスッキリしない。
あれ、私昨日飲み会で…ん?
前髪を触ろうとして、自分の両手首がタオルで固定されてるのに気付いた。
「あー、起きた?」
ねみー、とあくびしながら私をいつものように胸に抱いていた大輔が、絡みついていた腕を解く。
「え、何これ。え、私昨日…んー?」
タオルで固定された両手首を大輔に見せながら、何が起こったのか必死に思い出す。
「お前、昨日飲み会に行って、ベロベロになって帰ってきたの、同僚の男と。」
大輔は寝癖のついた頭をかきながら、今何時なのと言って枕元の携帯を目を細めて見る。
ん、んん?
そうだ、確かに飲み会だった。
普段飲み会に行くこともないので、久し振りの飲み会にテンション上がって…。
え、同僚の男!?
「思い出したかー?ひどかったぞ、お前。」
大輔がベッドから少し離れたテーブルの上にあった煙草に火をつけて、怠そうに吸う。
その間も私は働かない頭で必死に昨日の事を思い出してた。
確か、後輩の男の子がタクシーで送ってくれて…。
ああ、そうだ。それで鍵が見つからなくって、大輔をエントランスのインターホンで呼び出して…。
すみません、ここから先がさっぱり思い出せません。
そして謎の、この拘束まで全く思考が繋がらないんですけど。
「な、なんか思い出せないんだけど、これは?」
タオルでがっちりと拘束された両手首を、大輔に見せる。
大輔は煙草を咥えながら、私の手首の拘束を一瞥してから煙を吐く。
「俺がやった。」
「うん、…なんで?」
「お仕置きするから」
は?
お仕置き?は!?
思考を動かそうとしても、全く動かない自分にいい加減焦ってきた。
「昨日、帰ってきてからお前は玄関で寝ようとしたの。酒と煙草くせーから俺が風呂に入れて、ベッドに寝かせようとしたの。」
あー、なんか薄っすら覚えてるかも。
結構散々騒いで、体洗ってもらって髪の毛まで乾かしてもらったような。
「すみません、ありがとう」
しゅんとした私に、大きな溜め息をつく。
「そしたら急にお前が俺のに、むしゃぶりついてきて」
「い、言わないで!思い出したっごめんなさい!!」
顔から火が出るとは、こういう事なのかと思うくらい顔に全身の血が上がってきて真っ赤になる。
そうだ、思い出した。
ベッドに入って大輔見てたら、急にムラムラしてきて我慢できなくなった。
大輔は、宥めて寝かせようとしてくれたけど、それを振り払って無理やり大輔のを…ひええっ
「ごめんなさいっ、ごめんっ、本当にごめんっ」
「まぁ、それ自体は別に怒ってねー。問題はそこから。
散々その気にさせといて、挿れようとしてゴムつけてる間に寝落ちからの爆睡。」
ですよね、その辺りから全く記憶にございません。
「まぁ、他にも色々怒ってることはある。」
言葉通り怒っている様子の大輔に、心底しゅんとなる。
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