「なんでそんな格好してんだよ」すぐそばに人がいるのに、壁に手をついた私を後ろから押さえ付けて…
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「なんでそんな格好してんだよ」すぐそばに人がいるのに、壁に手をついた私を後ろから押さえ付けて… (ページ 1)
「ミツキちゃん、その服、可愛いねぇー」
酔っ払ったサラリーマン風の男が、ミツキのお尻を撫でる。
「ありがとうございます。…って、セクハラですよー?関口さん」
にこやかに、だが内心はしかめっ面で、ミツキが客を嗜める。
(あーぁ、がっかり…今日の服は、ナオトに一番に褒めてもらいたかったのに…)
ふんわりとした白のシフォンのミニワンピ。
個人経営のカフェバーだから、制服もなく、割と自由な服装が認められている。
勿論、店の黒いエプロンで目立たない様に隠してはいるつもりだったけど、バレバレだったみたい。
(でも、早く見て欲しかったんだもん…だって今日は…)
「ミツキちゃーん」
カウンターから、声がかかる。
常連客の多い店なので、なんだかんだ、お互いに顔なじみなのだ。
「はーぃ」
と、呼ばれた方に向かおうとして、ぐぃっと腕を引かれる。
「…キャッ!」
そのまま厨房の影の物置スペースに引きずり込まれ、壁に押し付けられ、目を見張る。
「店長…!」
怖い顔で、脱いだ帽子を握りしめ、もう片方の手でミツキの腕を握りしめているのは、この店の店長。
そして。
ミツキの、彼。
「ミツキ」
名前を呼ばれ、また目を見張る。
店では苗字で呼ぶ、約束だ。
「エッ…店長?」
「お前、なんでそんな格好でホールに出てるんだ」
「え…?…エェッ!?」
訳が分からず、口ごもっていると、そのまま、乱暴に唇を奪われる。
「ンッ…や…て、店長、仕事ちゅ…ンぐッ…ふ…」
ひんやりとした指が、胸元から滑り込み、ミツキの膨らみを包み込む。
胸元がはだけ、胸がこぼれ落ちる。
「…ぁぁッ…ヤッ…」
彼の指が触れるだけで、もう全身から力が抜け、足がガクガクする。
舌を吸う彼の唇に力が入る。
まるで、キスだけで逝かせようとするかのように。
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