別れ話を切り出した私に、納得しない彼。「絶対に別れない」と私を欲しがる彼に身体は反応して…。
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別れ話を切り出した私に、納得しない彼。「絶対に別れない」と私を欲しがる彼に身体は反応して…。 (ページ 1)
「は?紗希、今なんて言った?」
「だから…もう終わりにしたいの。」
明日は久しぶりに休みが取れたと、同棲相手の亮は嬉しそうに帰ってきた。彼の仕事は出張が多い。国内だけではなく国外にも拠点があるため、下手をすると1~2か月いないなんていうこともザラだった。私の作った食事を美味しそうに食べながら、彼は切り出された別れ話にきょとんとした顔をしていた。
「何で?俺…何かした?」
「ううん…そうじゃない。」
「じゃあ何で?そんなのいきなり言われたって納得できねぇよ。」
彼の怒った顔を見ていたら、涙が溢れてきた。彼のことが大好きだったから、最初は物分かりの良い彼女になりたかった。負担になりたくなくて、一人でも大丈夫なように振る舞ってきた。でも…もう限界だった。
「確かに忙しいよ。寂しい思いもさせてるのもわかってる。でも紗希とのこれからのことはちゃんと考えてる。仕事は今が一番ピークなんだ。わかってくれてるんじゃなかったのかよ。」
涙が止まらない…もう嫌われたっていい…そう思うと言葉が溢れてきた。
「頭ではわかってるつもりだった!でも…寂しいんだよ!辛いときに慰めてくれる人もいない、寒いときにあっためてくれる人もいない。これじゃあ一人でいたって同じだもん!仕事が大事なのはわかってるよ!でも私、寂しいんだもん!」
ずっと抑えてきた気持ちが爆発した瞬間だった。彼は驚いたような切なそうな顔をして、私を見ていた。
「紗希…。」
彼は私を抱きしめようと手を伸ばした。でもその手に甘えたら、また一人ぼっちの寂しい毎日が続く。そう思うとその手にすがるわけにはいかなかった。
「亮が悪いんじゃない。私がダメなだけ。ゴメンね。」
「何謝ってんだよ。嫌だ。俺は別れねぇからな。」
距離を取ろうとした私を彼はグイッと引き寄せて、軽々と抱きかかえベッドに押し倒した。
「紗希…。お前が欲しい。」
彼の手は素早く動き、私は下着を簡単に取られてしまった。あらわな姿になってもまだ涙は止まらない。今まで我慢していた気持ちを止めることができなかった。
「紗希…。」
私の言葉を遮るかのように、深く熱いキスをした。私の身体は彼の唇や舌に反応してしまっていた。ダメだ…このままじゃ…。身体が言うことを聞くうちに逃れなくちゃいけない。
亮が不意に私の一番敏感な蕾をつまんだ。
「亮っ!イヤっ!」
頭を振って逃れようとした私を、彼は強い力で押さえつけた。
「紗希、俺の事嫌いになった?嫌われたんなら、俺出ていくよ。だけどただ寂しいっていうだけなんだったら、俺は絶対に別れない。」
急にしんみりとした口調で寂しそうにつぶやいた。嫌いなんじゃない…ただずっとそばにいてほしいだけ…。この気持ちを言えたらどんなに楽になるだろう。でもそれは彼が彼である以上、絶対に口にしてはいけない。だって困らせてしまうだけだから。
「紗希、答えて。俺のこと嫌い?」
熱くほてった私の身体を、亮はもう触っていなかった。彼に触られた蕾だけが、そこに心臓があるかのようにドクンドクンと脈打っていた。
「…うん。もう疲れた。終わりにしたい。」
…嘘。
目をそらして答えた私の顔を、彼は両手で包むようにして自分の方へ向けた。
「ちゃんと俺の目、見て答えて。俺のこと、もう嫌いになったの?」
…我慢が出来なかった。涙があふれてきて視界がぼやける。これ以上嘘をついてまで別れるなんて私にはできないと思った。
「嫌いじゃないよ…嫌いなわけないじゃない!大好きだから、ずっとそばにいてほしいって…。でも亮が仕事大事にしてるのわかってるから…。だから!」
「じゃあ、ダメ。俺は絶対に別れない。」
彼は前戯もせずにいきなり私の中に押し入った。十分に潤っていない密壺はギュギュッと異様な音を立てた。
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