ヤンデレで嫉妬深いドSな彼が、私にするお仕置き。それは止めらない絶頂地獄なのだ

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ヤンデレで嫉妬深いドSな彼が、私にするお仕置き。それは止めらない絶頂地獄なのだ (ページ 1)

遙香と諒也は学生時代にバイト先で知り合った。当時は二人とも付き合っている相手がいたのでただのバイト仲間だったが、明るく社交的な二人はお互いの印象はよかった。

 三年後に偶然再会すると、二人は急速に近づきそのまま付き合うことになった。

 遙香は営業で外回りも多く、残業も多い。諒也はオフィス勤務で、残業がほとんどないホワイト企業に勤めている。

 付き合って半年が過ぎたころには、金曜日の夜に遙香が諒也のマンションに行き、週末を二人で過ごすことが習慣になっていた。

 諒也はいつもすらっとした洋服を好むのでクールなイメージが強かったのが、実際の諒也はヤキモチばかりで、遙香を束縛することが日常だ。

 それは遙香にとっては意外な発見だった。

 遙香は甘い言葉を言うことは得意ではない。好きだとか、会いたいとか、そんな気持ちは言わなくてもわかると思っていたので、諒也の嫉妬にはかなり驚いた。

 諒也は全てを把握しないと気が済まず、遙香に行動をいちいち報告させる。遙香がうっかり忘れると、諒也は自分のことが嫌いなのかと拗ね始め、甘くて熱いお仕置きが始まる。

 その諒也の「お仕置き」に、遙香の体は抵抗するどころか、どんどん敏感になっていくことが二人を繋げているのかもしれない。

*****

 金曜日の夜、午後十時。遙香は長い一日を終えて、やっと諒也のマンションに着いた。

 エントランスで諒也のインターホンを鳴らす。

「はい」

「私!着いたよ」

 がちゃっ。
 
 ドアが開き、エレベーターで五階へ行く。廊下を曲がると、諒也がドアを少し開けて待っていた。

「ごめん、遅くなっちゃった」

「メッセージくれなかったよね?」

「ごめん、なんかバタバタしてて」

 諒也の不機嫌がわかった。遙香がパンプスを脱ぎ、中へ入ろうとすると諒也が手を壁について通さないように立ちはばかる。

「バタバタってさ、携帯さわる時間もないの?じゃあ電車に乗ってる時間は何してたの?」

「ほんとに忙しかったの。電車は混んでたし、ぼーっとしてたから」

「俺のこと考えなかった?」

「考えたよ。早く会いたいなって思ってた」

「じゃあ、連絡くれればいいよね」

 終わりそうになかった。最初はヤキモチが新鮮で可愛いと思っていた遙香も、疲れていると諒也の延々と続く質問を聞く気にもなれない。

「ねぇ、私、疲れてるからあとで聞く」

「待ってた俺の気持ちはどうでもいいんだね」

「そうじゃない」

「じゃあ連絡できたよね?」

「うん、ごめん、私が悪かったから」

 諒也が遙香を壁に追いやって、唇を重ねた。

「んんっ…」

「後からお仕置きだね」

 諒也がニヤッと笑った。遙香は黙ってうなずくしか出来なかった。

 

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