旦那の友人に抱かれ、感じてしまう私。背徳感が二人の理性を奪い取った過ちの夜
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旦那の友人に抱かれ、感じてしまう私。背徳感が二人の理性を奪い取った過ちの夜 (ページ 1)
美咲は大学時代、テニスサークルに所属していた。当時、いつも一緒に遊んでいた男女六人のメンバーの一人と大学卒業後に結婚し、十五年が過ぎる。
働きだしてからも六人は頻繁に会ってはいたけれど、それぞれが結婚し家庭を持つと引っ越しなどで少しずつ会う機会が減り、ここ数年は旦那が飲みに行く程度で、美咲は会うことがなくなっていた。
あんなに仲良かったメンバーも、それなりに合う、合わないが出てくるのが三十代なのかもしれない。
そんな合う方のメンバーの一人、海翔から旦那に連絡が入った。
「おい、海翔が出張でこっちに来るみたいだけど、飯でもどう?」
「そうなの?行きたいけど、子供たちは?」
「じいさんのところで泊まらせればいいじゃん。たまにはいいだろ」
「じゃあ甘えさせてもらおうか」
久しぶりに子供抜きで、お酒を楽しみたいのは旦那も同じようだ。義父母も孫のお泊りは喜んでくれ、二週間後に海翔と三人で会うことになった。
美咲が海翔に会うのは五年ぶりだ。
海翔は大学時代から一番真面目だった。サークルの集まりでは、いつも二番手でメンバーを支えるタイプだったから、みんなからの信頼は厚い。
美咲も、口の堅い海翔には何でも相談していた。旦那に告白されたときも、その後の関係も。
いつ呼び出しても嫌な顔一つせず美咲の味方でいてくれた海翔だったから、結婚式で泣きそうになっている海翔を見て胸が熱くなった。
そんな海翔も結婚して子供がいる。きっといいパパに違いないと、美咲は思っていた。
「なあ、残念だけど土曜に取引先の社長とゴルフが入った」
火曜日になって旦那が言ってきた。海翔との食事の約束は金曜の夜。
「どうすんの?もう子供たちはお泊りでわくわくしてるよ」
「お前だけ行ってくればいいじゃん」
「私だけ?」
「海翔は気にしないよ」
「そうだけど…」
旦那のゴルフはいつも前泊だから、美咲にとっては完全に一人の夜になる。それなら違う時間の使い方もできるのに、とも思う。
でも、夜の街に繰り出して海翔に久しぶりに会いたかったので、そのままキャンセルはせず一人になることだけ海翔に連絡を入れた。
金曜日の朝、旦那が家を出たあと海翔からメッセージが届く。
ーゆっくり探す時間がなかったから、とりあえず宿泊先のホテルのイタリアンでいい?
シティホテルでの食事なんて久しぶりだ。友人とはいえ、美咲はワンピースを選びなおし、メイクも少し濃いめに仕上げる。
鏡に向かってあれこれ悩む自分が、ほんの少し浮かれていることに美咲は気づいてはいなかった。
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