長い間セックスを忘れていた私。それなのに義兄が私の欲望を目覚めさせてしまった。 (ページ 2)
「ちょっと…」
静かな旅館では大きな声も出せない。
「和真さん、ちょ、ちょっと」
体勢を変えようとすると、和真がそのまま理香子を押し出すように三メートルほど先の自動販売機コーナーへと導いた。
「飲みすぎですよ、どうしたんですか」
理香子がそういうと、理香子の顔をじっと見て和真が唇を重ねた。
ぶちゅっ…。
酒臭い不快なキスに、思わず理香子は和真を突き飛ばす。
「なんなんですか!」
むっとする理香子ににやっとした和真が、また唇を奪う。
舌がねじ込まれた。
「んんっ…」
華奢だと思っていた和真もやはり男性だ。力では勝てそうにない。
入り込んだ舌が理香子の舌と絡み合い、眠っていた理香子の欲望を刺激し始めた。
「うっ…、あぁ…」
その時、談笑しながら歩いてくる人の気配を感じ、和真は何もなかったかのように理香子から離れドリンクを購入する素振りをした。
理香子もそれに続く。
若い女性二人がちらっと見たけれど、それは旅館のよくある光景で、何も不思議ではなかった。
そのまま理香子は和真を無視して部屋に戻ろうとすると、和真が手を引っ張った。
「このまま帰るの?」
「はい」
理香子は和真を睨みつけていたらしい。
「待てよ」
そう言って和真が理香子を壁に追い込んだ。
「したいだろ?」
浴衣の隙間から一瞬で滑り込んだ手が、理香子のパンティーの中心を捕らえた。
「や、やめて」
そこは想像以上に湿っていた。それがわかった理香子は恥ずかしさで下を向くことしかできない。
何より嫌がっているなんて嘘だということを証明してしまう。屈辱的だった。
「明日まで我慢しろよ!」
少し高圧的な和真の言葉。
「なに言ってるんですか」
理香子は慌てて和真の手を振り払い、小走りで部屋に戻った。
部屋に戻ると娘はいびきをかいて寝ている。
その姿を眺めながら、手で和真に強引にキスされた唇をなぞる。
ーなんなの、あいつ。お姉ちゃんがいるのに…。変態なの?
和真を悪く思おうとしても、性格的には好きだったし、何も浮かばない。
ーお姉ちゃんといつもあんな濃厚なキスをしてるの?思ったよりも上からグイグイ攻めるタイプ?
無意識に自分で乳首を摘まんでいた。明日まで我慢しろとはどういう意味なんだろう。あんなにねっとり舌を使うタイプだから、クンニ好きなのかもしれない。
次から次へと浮かぶ和真の淫らな姿に、理香子は下半身がどしようもなく熱くなるのを感じていた。
したい…。激しく犯されたい…。
手が勝手にパンティーの中へ進んでいく。薄い布の上からでも、ぷっくりとクリトリスが膨張していることがわかった。
くるくると円を描くと、一瞬で全身に電流が流れたようになる。口が半開きになり、声を漏らしそうになったとき、理香子は自分の置かれている状況を思い出した。
なんて淫乱な母親なのだろう。気持ちよく眠る娘の隣で義兄のことを考えながら、オナニーで達しようとしていたなんて。
悶々としながらも、かすかに残っていた理性のおかげなのか、理香子は最後まではすることが出来なかった。
この時すでに、理香子には明日への期待があったのかもしれない。
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