イケメン幼なじみに身も心も慰められた傷心の私は快感でトロトロになりました!

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イケメン幼なじみに身も心も慰められた傷心の私は快感でトロトロになりました! (ページ 1)

(…あ、雨)

公園のベンチにすわっていた私は、自分の体にわずかな水滴が落ちてきたことに気がついた。

今日はなんてついてないんだろう。
つきあって三か月もたってない彼氏からフラれたあげく、傷心でベンチに腰掛けていたら、雨まで降ってくるなんて…。
天気も悪くなってきたし、はやく自宅に帰ろう!

そんな気持ちと、このまま雨に濡れたって別にかまわないという、ちょっとヤケになった気持ちが入りまじる。
この雨がもっと激しくなったら、私が涙を流しても、きっとまわりにバレないよね?
そう思ったとき、私はもう泣いてしまっていた。

(遊ばれていただけ、だったなんて…)

みじめな気持ちでいっぱいの私の口から「うっ…うっ」と声がもれてしまう。
そのとき…。

「百合」

ふいに私の名を呼ぶ声がした。
…誰?

さっき私に別れを告げてきた彼氏の声とは全然違う。
あたたかで胸に響く低音。
私は自分の名を呼ぶ声の正体が気になって、うつむいていた顔をあげた。

「ひさしぶりだな、百合」

「…翔太」

声の主は私の幼なじみの翔太だった。
そういえば、翔太はこの公園の近所のマンションに住んでいたっけ。

(翔太に、私が声だして泣いてたところ、見られちゃったよね、多分…。数年ぶりに会った男友達とバツの悪い再会をしちゃったな)

泣き声を聞かれただろう気まずさからなのか、私の目からはピタッと涙がとまっていた。もちろん泣き声も。
涙のわけをイケメンの幼なじみ……実は初恋の相手だったりもする翔太には知られたくなくて、私はあせる。
空から降ってくる雨粒は、どんどん激しくなっていく。
翔太が口を開いた。

「雨、ひどくなりそうだな」

「…そ、そうだね」

しどろもどろ答える私を翔太はジッと、みつめていた。

(翔太…?)

*****

雨がひどくなりそうと言っていた翔太の言葉は現実となった。
大雨を避けるため、私はかつて何度も訪れた翔太のマンションにおじゃましていた。

(翔太の両親は仕事で海外に行ってることは、私と翔太の共通の友人から以前聞いていたのに…雨やどりを理由に一人暮らしの異性の家にあがりこんでしまった…)

さっきまで雨に濡れてもかまわないとも思っていたはずなのに。
自分の行動にとまどいつつも、大きなソファに隣あってすわった翔太と思い出話に花が咲く。

(…さっきまでの気まずさがウソみたい)

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