優しすぎる彼氏を嫉妬させたかっただけなのに、執着を感じる激しいえっちで気絶するまで愛されちゃって!?
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優しすぎる彼氏を嫉妬させたかっただけなのに、執着を感じる激しいえっちで気絶するまで愛されちゃって!? (ページ 1)
私の彼氏であるヒロくんは、優しい。
大学生の頃に交際を始めてからずっと、社会人になった今も含めて怒ったところを見たことがないし、同棲を始めてからは料理も掃除も洗濯も率先してやってくれる。
流石にただ世話を焼かれているだけでは申し訳ないし、何よりいつか愛想を尽かされると考えて何度か「私がやるよ」と言ってみたのだが、「アキちゃんも仕事で疲れてるでしょ?」と微笑むばかりで。
このままでは駄目になると思ってどうにか食い下がり今は当番制になったが、油断すると「やっておいたよ」と言われてしまうので正直気が気でない。
…そしてヒロくんが優しいのは、“夜”もだ。
『あ、っひ、あ…っ!♡』
『っごめん、痛くない?』
『ん、だい、じょうぶ…』
『もうちょっとゆっくり動くね』
『…うん、ありがとう』
──下手とかではないというか、むしろめちゃくちゃ上手いし、気遣ってくれているのはわかる。わかるのだが。
たまには私だって、好き勝手されたいときもあるわけで。
だって不安なのだ。
私には自制心を失うほどの魅力がないのか、とか。実はヒロくんは満足してないんじゃないか、とか。
そもそも嫉妬してるところすら見たことないし…なんてそこまで考えて、ふとよくない考えが頭を過った。
「嫉妬、させてみたらいいのかな…」
口に出してみた思いつきは、なんだか悪くないようなものである気がして。
傷つけてしまったら、と頭の冷静な部分が一瞬考えたけれど、そんな大したことはしないからと半ば無理矢理に自分を納得させた。
…一回、ちょっと試してみるだけだから。
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