森で助けた男の人が実は狼だった!?狼が発情期を迎える満月の夜に、捕まってしまった赤ずきんの私 (ページ 4)

「…悪い。もう我慢できそうにない」

上体を起こしたヴェールさんの表情は、陰になっていて窺い知ることができなかった。じんわりと痺れて鈍くなった脳に、ベルトの金具のぶつかる音がかすかに届く。

薄暗い視界の中でも確かな存在感を主張するそれに、私の視線が釘付けになる。ヴェールさんのお腹にくっつきそうなほどに反り立ち、怒張した血管を凶暴な形に浮き立たせた、獣らしい肉棒。

祖母に女手一つで育てられた私は、薬師業のかたわらに村の男性と会話をする以外、男性と触れ合ったことがほとんどない。

裸なんて当然のように見たことがないし、秘部、ひいてはそれが勃起すればこれほどまでに怒張して膨れ上がることなんて、知りもしなかった。

無意識のうちに体が震えている私に気がついたのか、ヴェールさんは私の上に覆い被さると、ちゅ、と私の首元に何度も口づけを落とした。

ヴェールさんの高めの体温が、ぴったりと触れ合っている部分から直に感じられる。外気の冷たさも気にならなくなるほどの確かな温もりは、私を落ち着かせるには十分だった。

「薬、くれたことには本当に感謝してるよ。だからせめて、ちゃんと気持ちよくしてやる」

ヴェールさんの長い指が、つぷ、と私の蜜穴に入り込んでくる。

「っふ…、んっ、はぁっ、あんっ」

表面の陰核と内壁のざらついた部分を同時に刺激されて、次々に溢れる蜜液がヴェールさんの指にまとわりついていく。

こんな快感は知らなかった。知ることもないと思っていた。私自身でも知らない気持ちいいところを、ヴェールさんの手で隅々まで教え込まれている。

「これぐらい解せば大丈夫だろ。入れるぞ」

「――っ、あ」

指で念入りに押し広げられた蜜壺は、思いの外すんなりとヴェールさんの肉棒を受け入れた。ぬるついた粘膜が肉棒をぎっちりと咥え込み、硬く浮き上がった血管の形までもが膣壁を抉るように刺激する。

今までに感じたこともない、異物感と圧迫感に息が詰まる。ヴェールさんは、快楽をこらえるように顔をしかめていた。

奥深くまで繋がったままの状態で、トントンと腰を揺さぶられる。最奥の柔らかいところを執拗に突かれて、初心だったはずの私のナカが、次第に甘く痺れる快感を拾い始める。

「やだ、ぁ、ヴェールさ、ん…っ、あんっ、こんなの、知らな、あっ」

ここまで必死に押し殺してきた嬌声が、あえなく漏れてしまう。

私の喘ぐ声が甘ったるくなり始めたのを聞いて、ヴェールさんはゆっくりとした抽送を始める。

「いっ、あっ、ああっ、んっ!だ、めぇ…っ、あんっ、あっ、んんっ」

一度快感を拾うことを覚えてしまった膣壁は、凶暴な形をしたヴェールさんの肉棒の刺激に、驚くほどに従順だった。

休む間もなく腰が打ち付けられ、漏れる嬌声の隙間を縫って、何とか呼吸を繋いでいる。

浅いところを擦られるのも、尖った穂先で一息に奥まで貫かれるのも、それをずるりと入り口まで引き抜かれるのも好きだった。好きにさせられてしまった、という方が正しいかもしれない。

その全てが耐えがたい快感となって、波のように押し寄せる。そろそろ体力の限界が近づいている私の視界では、真っ白な星がちかちかと瞬いていた。

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