皆の憧れの先輩を困らせて乱したい!女の子が攻めたっていいですよね?
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皆の憧れの先輩を困らせて乱したい!女の子が攻めたっていいですよね? (ページ 1)
受け身の恋愛が苦手で、でもドSってわけでもなくて。ただ好きな人を可愛がりたい欲求が昔から強かった。だからか付き合おうにも長続きせず、もう数年彼氏もいなければセックスもご無沙汰だった。
私のこの鬱屈とした欲求は、ここ最近一人遊びとそのおかずによってどうにか抑え込まれていた。
(あぁ、この顔を乱したい)
真横で仕事をする6つ上の先輩の横顔を脳に焼き付けてそんなことを思う。
会議をしている真横の後輩が、自分のことを一人遊びのおかずにしているだなんてきっとこの人は微塵も思っていないだろう。そう思うと仕事中だというのに、ちょっと、いやかなりムラっと来てしまった。
そう、ここ数年…独り身の寂しい私は隣席の奏斗先輩に不埒な妄想を抱いている。
スーツをパリッと着こなし、仕事にストイックな先輩は一見とっつきにくそうに見えるが、実際は面倒見が非常によく、後輩にも同期にも果ては上司にも好かれているそんな人だ。
背も高く、柔和というよりは切れ長の目が少し冷たい印象を持たれやすいが、行動がそれをカバーしているような人。だから女性にも非常によくモテる。
きっと、彼女のことを少女漫画のスパダリよろしく愛してあげるタイプだろう。
でも、私はそんな奏斗先輩を…可愛がりたくて仕方がない。
「仕事中に変な顔してんなよ」
頭の中をピンク色に染めたままいつの間にか会議は終了していて、呆れたような声にハッとして顔をあげた。呆れた様子の奏斗先輩が、私のことを見下ろしている。まさか、顔に出ていただろうかと慌てて顔を覆った。
「美咲さ、最近なんかあったか?」
「へ?な、なんでですか?」
「いやなんか、ここ最近、もの言いたげな目で俺のことを見てる気がして…悩みあるなら聞くぞ?」
あー…いい先輩だ。心底心配そうな顔をされて益々居た堪れなくなる。私はこんないい先輩になんて不埒な…そう自己嫌悪になりかけて、ふっと悪魔が私に囁きかける。
(これって、チャンスなのでは?)
私は大丈夫か?と首をかしげる先輩を見上げる。
「奏斗先輩!今晩ちょっとお時間いいですか!?」
私の勢い良い問いかけに珍しくクールな面立ちを引き攣らせながらも奏斗先輩はコクリと頷いた。
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