えっちなことはしないはずの草食系男子に弱いところをひたすら責められる
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えっちなことはしないはずの草食系男子に弱いところをひたすら責められる (ページ 1)
「僕、女の子が気持ちよくなってる顔すごい好きなんだよね」
「え?」
突然の言葉に、美穂は驚いた。
数週間前にマッチングアプリで知り合った蓮と会うのは今日で2回目。
ただ、食事をして会話を楽しむだけ。
体目的の男性も多い中、蓮とならこのまま仲を深めていけると思っていたのに。
だって蓮は確か――
「えっちに興味ないんじゃなかったの?」
美穂は少し裏切られたような気持ちになりながら質問した。
彼は最初のやり取りの中でこう言ったのだ。
「僕、えっちにはあまり興味がなくて。それで振られることも多いんだよね」
えっちに興味がないなら体目的で近付いてくることはないし、本当に恋人を探しているはず。そう思っていたから今日もこうして蓮と話すことを楽しみに来たのに。
「ああ、ごめんね。そういう意味じゃなくて…挿入に興味がないだけなんだ」
「え…じゃあ何を…」
「あはは、そう思うね。入れもしないでどうするのって」
蓮は笑いながらも、ねっとりとした視線を美穂に送る。
今まで優しいふんわりとした表情だったのに、急に雰囲気が変わり美穂は胸がどくん、と高鳴るのを感じた。
「試してみる?」
「試すって…えっと、それって」
「入れないえっち。僕がどんなことするのか。気にならない?もちろん、僕美穂ちゃんのことすごくいいなぁって思ってるから…僕のものにする気でやるけど」
隠すことなく好意を示されると、同じように蓮に好意を抱き始めていた美穂にとっての断る理由はもう見つからない。
「…私も、蓮くんと仲良くなれて嬉しかったから、気になる…」
「じゃあ、決まりね」
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