年上の幼馴染が7年振りに帰ってきた!男の魅力全開でついに一線を超えた夜

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年上の幼馴染が7年振りに帰ってきた!男の魅力全開でついに一線を超えた夜 (ページ 1)

私には5つ年上のお兄ちゃんがいる。

でも血は繋がっていなくて…いわゆる幼馴染のお兄ちゃん。

お隣に住む隼人お兄ちゃんは昔から優しくて賢くて、いつも勉強を教えて貰っていたのを覚えている。

隼人お兄ちゃんが医者になるため、東京への引っ越しが決まった時はたくさん泣いた。

だって、私は昔から隼人お兄ちゃんが大好きだったから。

だけどいつまでも妹扱いする隼人お兄ちゃんに、とうとう気持ちを伝えることが出来ずに時間だけが過ぎて行った。

そして隼人お兄ちゃんが東京へ引っ越しして7年が経った。

私は新社会人として働きはじめ、毎日ヘトヘトになって帰宅する。

そんないつもと変わりない日だと思ったのに…。

「ただいまー。あー、お腹減った~。お母さん、ご飯なにー…って、ええ?」

いつもと変わりないはずのリビングに一際目にとまる人がいた。

「隼人…お兄ちゃん?」
「おお、萌奈。元気だったか?」

7年振りに見る隼人お兄ちゃんは、昔と変わらない笑顔で笑った。

「久しぶりだねぇ!なんで帰ってきたの?」
「ただの休暇だよ。有休もあったしな。今週いっぱいこっちにいる。来週からまた戻らないとだめだけどな」
「そうなんだ!」

声も仕草も、何もかもが懐かしい。

だけどやっぱり、7年っていう年月は大きくて隼人お兄ちゃんは大人の男になっていた。

なんだかお兄ちゃんっていう感じじゃない。

カッコ良くなりすぎ…。

大人っぽい隼人お兄ちゃんを見ていられなくて、私は先にお風呂に入ることにした。

*****

風呂から上がると食卓にはラップがかけられた1人分のご飯があった。

「あれ? お母さん?」
「おばちゃんならもう寝るって言って、さっき寝室に行ったよ。これ温めて食べてってさ」
「あ、そうなんだ。ありがとう」

風呂上がりの濡れた髪をタオルで無造作にガシガシと拭きながら、電子レンジで温め直していると…。

「こら、こんなんじゃ風邪ひくぞ。貸してみろ」
「わ、ちょっと。自分で出来るのに」

隼人お兄ちゃんは私からタオルと奪い取ると、優しく撫でる様に髪を拭いてくれた。

こうやっていると、ほんとうに妹の髪を乾かす兄って感じだ。

この距離でもドキドキするのに、きっと隼人お兄ちゃんは何とも思ってないんだろうな。

「はぁ…」

そう思うと勝手にため息が出ていた。

「どうした?」
「え?」
「ため息なんかついて。疲れてるのか?」
「大丈夫。なんでもない」

笑顔で答えたのに隼人お兄ちゃんは眉をひそめてじっと私を見てる。

「な、なに? なんかついてる?」
「いや…あのさ、1個聞くけど…この恰好って…」
「え? これ?」

風呂上がりだから短パンにTシャツだった私。

これのどこが変なんだろうと思って、「いつも風呂上がりはこうだけど」と答えておいた。

だけど隼人お兄ちゃんは納得がいかないのか、眉間を指でつまみ「はぁ…」と大きな息をはいた。

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