土曜の雨の日、泣き虫の幼馴染が訪ねてきた。慰めているうちに欲情してしまった俺
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土曜の雨の日、泣き虫の幼馴染が訪ねてきた。慰めているうちに欲情してしまった俺 (ページ 1)
土曜、雨の日、女なし。
そんな時にすることは決まっている。
スーパーでお気に入りのポテチを買い漁り、ゲーム機の周りに並べる。その脇にビールを一本。
ゲームソフトの山からディスクを選びつつ、このわくわくはガキの頃の遠足に近しいものがある、なんて思っていた。
そんな時。
ピンポーン
「誰だ?宅配は頼んでないはずだけどな…」
スルーした方がいいだろうか。
ぐす… ぐす…
「…まさか」
スプレーみたいな雨音と共に、かすかにすすり泣きのような声が混じっている。
その瞬間全てを悟った俺は、ため息をつきながら扉を開く。
「またお前かよ…っておい」
目の前にはずぶ濡れになって肩を震わせる一人の女。幼馴染の綾香だ。
「うっ…常…っ、わたしまた…」
しゃくりあげながら涙を流している。
「あーもうめんどくせえな、とりあえずシャワー使え」
綾香はこくんと頷き、部屋に入ってくる。薄くてヒラヒラした服が雨のせいで張り付いていた。
俺は目を逸らしながら、ちょっとエロいなと思った。
何となく落ち着かなくてゲーム画面と睨めっこしていると、しばらくして背後から声がかかった。
「いつもごめんね、常」
「ハア、本当にな」
綾香は隣に体育座りする。その身に当然の様に俺のTシャツを身に纏って。
「あのなあ、そこまで悩むならいい加減告白しろよ」
「…自分でもわかってるんだけど…」
華奢な肩と白い湯気が上下に揺れている。
綾香には長い間片想いしている男がいるのだ。何でも高校の時の陸上部の先輩とかで、めちゃくちゃイケメンらしい。
俺とは別々な高校だったので真偽の程はわからないが、このやりとりはもはや恒例行事となっていた。
「常は男だから女の不安な気持ちなんてわかんないでしょ」
「何でこっちがとばっちりうけなきゃなんねーんだよ」
「だって、告られたことあるんでしょ…」
「でも俺、彼女とか興味ねえから」
普通に性欲は旺盛だが、こんな面倒な女が二十年以上も側にいれば、ゲンナリしてしまうのも仕方のないことだ。
「…ほら、なんとも思ってないじゃない」
語尾を震わせながら、また涙声になる綾香。
その感情の起伏はまるで幼児のように不安定である。
「あのなあ、お前…っ」
軽く叱ってやろうと向き直ると、シャツの下の乳首が思いっきり立っているのが目に入った。
小ぶりの乳房だったが、ブラジャーをしていないせいで主張がすごい。
「常…?」
俺は思わず口元を手で押さえ、早鐘のような心臓に耐えようとした。
しかし、こんな光景でやり過ごせる方がおかしいのかもしれない。
下半身が痛いほどに熱を持ち、気がつけば綾香を押し倒していた。
「…お前、マジでいい加減にしろよ…」
艶やかな黒髪が床に広がり、見開かれた瞳がこちらをまっすぐ見上げている。
「俺は悪くねえからな…」
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