オネエ彼氏とお揃いのネイルをすぐに剥がしてしまう私に施されたえっちな戒め
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オネエ彼氏とお揃いのネイルをすぐに剥がしてしまう私に施されたえっちな戒め (ページ 1)
「あらあら、また剥がれてるじゃない」
めっ、と叱られてわたしは少し溜息を吐いた。
彼に指摘された自らの指先を見やれば、昨晩塗ってもらったばかりにも関わらず既にネイルが剥がれてきている。
ごめんと口先ばかりの謝罪を述べたが、わたし以上に女子力の高いおネェ口調の彼、優ちゃんはぷりぷりと憤慨していた。
「折角アタシが塗ってあげたのに…それに昨日塗ったばかりじゃないの」
「面目無いです…」
優ちゃんはしょっちゅう素敵なネイルを施してくれるが、わたしは毎回すぐに駄目にしては直してもらっている。
残念ながら同じ日に塗っている彼のネイルは全く崩れていないので、原因がわたしにあるのは分かりきった事だった。
「もっと大事に出来ないのかしら、この子は全く…」
崩れたそれを丁寧に直してもらいながら、そのひと言がぐさりと胸に突き刺さる。
全くもって返す言葉もなかった。
「本当にごめんね、その…まだ慣れなくてなかなか…」
最近までそんな習慣がなかった為、未だに爪を庇いながら行動する事が出来ない。
「塗ってる、っていうの忘れちゃってる事が多くてね…」
庇う以前に意識すらしていない事が多かった。
「優ちゃん…わたしやっぱりどうしても忘れちゃうし、もう無理にしてもらわなくてもいいよ?」
「…折角、お揃いなのに?」
「う…」
じとりとした瞳で見つめられて言葉に詰まる。
確かに彼氏とお揃いのネイルが出来る人なんて世の中にそうはいないし、改めて考えてみればこれって凄く幸せな事なんじゃないだろうか。
わたしったら凄く愛されてるんじゃないんだろうか。
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