同棲中の年下彼氏に癒やされるあまーいエッチ
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
同棲中の年下彼氏に癒やされるあまーいエッチ (ページ 1)
今日は、散々な一日だった。バイト先のカフェで年配の男性客に怒鳴られ、帰り道では突然雨に見舞われ、全身びしょ濡れになった。
ひと月前から年下の恋人と同棲しているアパートに帰宅した私は、浴室に直行し、バスタブにお湯をはった。冷えた身体を湯船につけると、一日の疲れが出たのか、酷い眠気に襲われた。
「藍佳・・・。」
額に唇が触れた感触で、うっすらと目を開けると、目の前に恋人の祐の顔があった。
「あ、祐・・・。おかえり。」
「こんなとこで眠ったら、風邪引くよ。」
「う・・うん。」
何分くらい眠っていたのだろう?湯船のお湯がぬるくなり、少し寒気がした。タオルで身体の水滴を拭い、浴室から出ると、祐が背中にバスローブをかけてくれた。
脱衣カゴに脱いだ服が、いつの間にかなくなっていた。
「服、洗濯してくれたの?ありがとう。」
「濡れてたから・・・。今日、仕事大変だったの?」
両手を私の肩に回しながら、祐が尋ねた。
「うん。ちょっとね。お客さんからクレームつけられてね。」
口に出した途端、年配の客に怒鳴られた時の惨めな気持ちを思い出して、涙が溢れ出した。
祐は、突然泣き出した私の頭にバスタオルかけ、そっと抱きしめると、戸棚からドライヤーを取り出し、私の髪を乾かし始めた。
(私の方が年上なのに・・・)。
一向に泣き止まない私をなだめながら、身体をさすってくれる祐の優しさに甘えている自分が情けなくなった。
「藍佳、いつも強気に見せてるけど、本当は弱いとこもあるって、俺、知ってるから。」
私の考えを見透かしたかのように、言うと祐は私の手を引いて、寝室へと向かった。オレンジの間接照明が灯った寝室の壁に私達2人の影が映っている。
「おいで。」
祐はベッドに腰掛けると、腕を広げて私を誘った。抑えていた感情が溢れ出し、私は祐の腕の中に倒れ込み、ベッドの上で重なりあった。私は祐がつけたサンダルウッドの香水の香りに包まれ、彼の身体の重みを感じながら、そっと目を閉じた。
私の頭を優しくなでていた祐の手が腰へと伸びて、バスローブの紐が解かれた。
「どうして欲しい?」
「キスして。」
祐は、私の瞼に優しくキスすると、その唇を首筋に当て、肩、胸へと、身体の線をなぞるように這わせた。少し荒っぽくバスローブが剥ぎ取られ、祐の唇が触れた私の肌は熱を帯び始めた。
同棲を始めてから、このひと月の間は、2人とも引っ越しに伴う手続きや荷物の整理で忙しくしていたので、セックスするのは久しぶりだ。
「祐、シャツ脱いで。」
私は自分だけが裸でいることが恥ずかしくなり、祐のシャツのボタンに手をかけた。上半身裸になった祐の胸元に手を当てると、彼の心臓の鼓動が私に伝わってきた。
「鼓動が早くなってる。」
「・・・俺、藍佳の弱気につけ込んで、身体求めちゃってるかな?」
急に不安になったのか、祐が顔を上げ、真剣な表情で尋ねた。
「そんなことないよ。私も最近、祐と触れ合えなくて、寂しかったの。」
「本当?」
「うん。」
いつの間にか涙は乾いていた。祐は、私の答えを聞いて安心したのか、私の胸に顔を埋めた。
祐は一見頼りがいがあるように見えても、案外、子供っぽいところがある。そのギャップがまた愛おしくてたまらない。
胸にあたる祐の息が、くすぐったくて、私は笑った。
私の胸に埋めていた顔を上げて、祐が呟いた。
「今、俺のこと、子どもみたいって思ったでしょ?」
「えっ・・違う。そんなこと・・思ってないよ。」
戸惑いながら否定すると、祐は私の手を掴み、真剣な表情を浮かべた。
「俺のこと、子どもだって思ったこと、後悔させてあげるから。」
コメント (0)