「好きだよ。先生」家庭教師と教え子の胸きゅんなはじめてエッチ

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「好きだよ。先生」家庭教師と教え子の胸きゅんなはじめてエッチ (ページ 1)

閑静な住宅街にある一戸建て。その二階にある一部屋が私のバイト先。

勉強だけが取り柄の私は、約半年、歯学部志望の男の子の家庭教師をしてきた。

苦手だという英語を週に一度、精いっぱい教えた。

元々、なんで一浪してるのか分かんないような賢い子だったし模試でもA判定だったから、第一志望合格は間違いないと思ってたのに。

「あと一年だけ浪人する」

上下セットのスウェット姿で、カイ君がきっぱりと宣言した。普段からクールで気怠そうな男の子で、表情からは何も読み取れなくて混乱する。

「え、なんで?」

「志望校、変えたから」

「え、なんで?」

「リコ先生、壊れた?」

合格確実だったのに、また浪人するなんて言われたら壊れもする。

「O大は?ダメだったの?」

「いや。合格した。でも、やっぱ、K大にしようと思って」

「待って、K大には歯学部ないよね?どういうこと?ちゃんと説明して」

私が詰め寄ると、カイ君は面倒そうに小さく溜息をついた。

「K大なら、J大まで一駅だから」

「ごめん。全然、意味が分からないんだけど」

「…リコ先生、本当に勉強しかできないんだね」

「何それ。どういう……!」

どさっという大きな音。自分がベッドに押し倒された音だと分かるまで、数秒かかった。

「O大じゃ遠距離恋愛になっちゃうじゃん」

「J大に彼女いるんだ……」

チクリと胸が痛んだ。自分が通っている大学に、カイ君の彼女がいる。

そう思ったら、涙が出そうになった。

いくら家庭教師でも生徒と教師の関係である限り、恋愛感情は捨てないといけない。だから、ずっと自分の気持ちに蓋をしてきたのに。

「何、泣きそうになってんの」

カイ君が少し驚いた顔で、私を見下ろす。こんな時でも、眼差しは涼しくてキレイだ。

「カイ君に彼女いるって、知らなかったから」

「はぁ?俺、いつ彼女いるって言ったよ」

「だって、J大に彼女いるから、志望校を変えたんでしょ?」

「絶望的なバカだね。リコ先生は」

今度は大きく溜息をついて、カイ君は私の耳元に顔を寄せた。

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