歓迎会で、上司のセクハラからお酒に弱い私を救ってくれたひと
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歓迎会で、上司のセクハラからお酒に弱い私を救ってくれたひと (ページ 1)
もくもくと立ち込めるタバコの煙。
ガチャガチャとグラスのぶつかる音。
下品な笑い声。
入社早々、歓迎会を開いてもらったものの、呑み会の雰囲気はどうも苦手だ。
そのせいで学生のころだって、ゼミの飲み会にさえ、ほとんど顔を出さなかったのだから。
「おーい、島崎ちゃん。ちょっと隣へ来なさい。」
「はい・・・失礼します。」
あーあ、部長に呼ばれてしまった。
予想していたとはいえ、極度の人見知りの私には憂鬱で仕方ない。
「どう?ちゃんと呑んでる?」
「え・・・あぁ・・・はい。い、頂いてます。」
「遠慮しないでよ。今日は島崎ちゃんの歓迎会なんだから。」
「ありがとうございます・・・。」
「酒は強いほうなの?」
「さぁ・・・よくわかりません・・・。」
「意外といける口なんじゃないの?そんなこと言っちゃって。」
「いえ・・・そんな。」
「そんな可愛いのじゃなくてさ、もっと強いの呑めよ。」
「え・・・いや、これで十分で・・・」
「あ、お姉さん!焼酎ロックで2つ!」
「あ、そんな・・・。」
「いいから、いいから。酒は呑めるようになったほうがいいぞ。」
最悪だ。
初めから、弱いです。ってハッキリ言えばよかった。
「お待たせしましたー。焼酎ロックです。」
「おー、来た来た。はい。島崎ちゃんの分ね。」
「頂きます・・・。」
どうしよう・・・焼酎なんて呑んだことないよ・・・。
恐る恐るグラスに口をつける。
うわっ、強っ!
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