酔った勢いで一目惚れした女性を家に…?!手コキで思わず喘ぐ僕

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酔った勢いで一目惚れした女性を家に…?!手コキで思わず喘ぐ僕 (ページ 1)

四月十日

僕は知っている。

今テラス席でコーヒーを飲んでいる常連の女性は女の人が好きだってこと。

昨日、見てしまった。

車内で彼女が女性とキスをしているところを。

ぞくりとするほどに綺麗な黒い瞳には僕は映っていない。

知っている。わかっている。

でもずっと彼女を見ていたい。

さらさらな黒髪に妖艶な唇。

遠目からでも美しい女性だってことはわかる。

どんな声をしているんだろう。

名前はなんていうんだろう。

気になることはたくさんあるけれど僕には聞けない。

きっと照れてしまって上手く会話できないと思うしそんな機会もないと思うから。

遠くから眺めているだけで十分なのだ。

*****

五月二日

瞬間、黒い瞳と視線がぶつかった。

彼女はこちらを見つめてにこっと微笑み手を振ってくれた。

僕は自然に口角が上がってしまうのを感じ隠すため会釈した。

「君、最近よくこのお店に来てる子だよね?」

「…はい」

「てことは、この辺の人?」

「…ええ、まあ」

突然の出来事に視線を合わせることができない。

俯いたまま話すのは失礼かもしれないけれど今顔は大変なことになっているだろうからあげたくない。

「そっか、じゃあ聞きたいんだけど、近くにキャバクラない?」

「あ、あることにはありますけど…」

どうしてそれを…?とまでは聞けなかった。

彼女は単純に女性が好きなのだからしなやかな肉体美に性的な興奮を持つのだろう。

すると彼女は僕の顔を覗き込み、にやっと笑った。

「どうしてそれをって顔してるね」

「あ、え、えっと…その」

「いいよ、ごまかさなくて。説明するとね、この辺りのキャバクラで元カノが働いてるって聞いたから部屋にあった荷物を返そうと思って」

「…はあ」

無理して浮かべた笑顔はどこか切なげで儚い。

はあしか返せない自分に少し腹が立つ。

「ありがとね、じゃあ」

重心が定まらないままふわりと椅子から離れたためかよろつく彼女を僕はすかさず抱きしめる。

黒髪からふわりと甘酸っぱい柑橘系の匂いがしてどくりと心臓が高鳴る。

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きゆきぁめ

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