男友達に告白されて、本気を見せつけるために優しく激しく責められちゃう
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
男友達に告白されて、本気を見せつけるために優しく激しく責められちゃう (ページ 1)
「じゃあとりあえずカンパイ」
コンビニで買ってきた缶ビールを開けて乾杯する。高校のときからの男友達である怜治はそのまま勢いよくビールを飲んだ。飲み込むたびに動く喉仏に思わず目が行ってしまう。
「亜季と飲むのなんて久しぶりだな」
「最近仕事も忙しかったしね」
私もビールを喉に流し込んだ。飲まないとやってられない状況になってしまって、久しぶりに怜治を誘ったのだ。
「疲れた顔してるもんね。でも彼氏はいいの?」
「別れた」
「え?」
彼氏がいるのに男の家で二人きりで宅飲みなんてしないだろう。誘った時点で気付かれるかもしれないと思ったが、どうやら怜治はそこまで考えが及ばなかったらしい。
「別れたってなんで?」
普通なら聞くのをためらいそうなことも怜治は素直に聞いてくる。私も怜治相手に隠し事はない。彼氏ができれば報告するし、たまに仕事の愚痴も言う。
「とんでもない浮気ヤローだったのよ。三股だよ?信じられる?」
私は彼氏のことを信じきっていた。元々ドライな性格なのもあって、毎日頻繁に連絡するようなことはしていなかった。向こうにとって私は干渉してこない都合のいい女だったのかもしれない。
「三股はひどいな…」
「でしょ?しかも仕事はやってもやっても全然終わらないし。もう酒でも飲まないとやってられないよ」
私は二本目のビールを開けた。飲まなければやっていられないといいつつ、そこまでお酒に強い方ではない。けれど怜治の前なら安心して飲むことができた。
怜治と出会ったのは高校のとき。同じ部活に所属していて、話してみると何だか妙にウマが合ったのだ。それ以降は別の大学に進学して就職してからもたまに連絡を取ってこうして飲み会をしたりしている。
「何で三股なんてする男と付き合っちゃったの?」
「向こうから告白されたんだよ。付き合ってもいいかなって思える人だったからって付き合ったらこのザマだよ」
バカだなあと笑い飛ばして欲しかった。自分でもそう思うのだ。もっとちゃんと相手の評判だとかも調べるべきだった。告白されて舞い上がっていたのだ。
しかし怜治は思いの外真剣な顔をしてビールを飲んでいた。
「怜治?どうかした?」
「いや…何かムカついて」
「何で?」
「当たり前だろ。だって付き合ってって言ったくせに浮気してたんだろ?」
それは確かにそうなのだが、まさか怒ってくれるとは思わなかった。意外な反応に少し戸惑っていると怜治がつぶやいた。
「俺だったら絶対そんなことしないのに」
「え?」
「俺は絶対に亜季を裏切らない」
真剣な表情に胸がドキドキする。私はそれを誤魔化すように笑った。
「何?もう酔っちゃった?」
「俺はこの程度じゃ酔わねえよ」
怜治は私の隣にやってきて、まっすぐに私を見た。
コメント (0)