クールな社長令嬢がライバル会社にスパイに行ったら社長に溺愛されてしまいました! (ページ 2)
「理恵さん、俺はあなたのことが好きだ。初めて会った時から」
突然の裕樹の告白に理恵は唖然としてしまう。
何を言ってるの?
でも目は真剣そのもので…
「あの、初めてって面接のとき…?」
「いや、ずっと前。俺が前の会社をコロナでクビになって、駅のホームで打ちひしがれていたときだ」
え、あのときの…
理恵は目を見開き驚く。
「思い出してくれたんだね。あのときもう死ぬしかないと思って駅のベンチで泣いてたんだ。そしたら君が水をくれて…」
「ただ、何も言わず、水をあげただけじゃないですか。そんなこと覚えていたんですね」
「そんなことじゃないよ。救われたんだあのとき…だから社長になるまで頑張れた。それから君のことが忘れられなくて…まさか俺の会社に秘書として来てくれるなんて思ってなかったよ」
少し間をおいて裕樹が言う。
「知ってるんだ。君がなぜこの会社に来たか」
「え…」
私がスパイとしてこの会社に潜入していたことに気づかれていたなんて…
理恵は珍しくオロオロと視線を泳がせた。
「でもどうでもいい。俺は君が好きだ」
そう言うと裕樹はぎゅっと理恵を抱きしめた。
「あ、あの…」
理恵は内心とても動揺しているがそんなのお構いなしに裕樹は理恵を情熱的に見つめ
「愛している」
と素直な感情をぶつけてくる。
理恵はとうとう裕樹の熱を孕んだ視線に逃げられなくなり、迫ってきた裕樹の唇を受け入れた。
熱のこもった唇が心地よく理恵はその唇の虜になってしまった。
何度も角度を変えて口付けられ、やがて裕樹の舌が理恵の口内をねっとりとおかす。
痺れるような悦楽が襲ってきて、理恵から熱い吐息が漏れた。
「ん…んん…はぁ…ん」
「理恵さん…かわいい。今すぐ抱きたい」
そう言うとガタイのいい裕樹はひょいと小柄な理恵を持ち上げた。
「きゃ」
理恵は小さく悲鳴をあげる。裕樹は来客と話しをするために座るソファにかけ、膝の上に理恵を座らせた。
「あ、あの、社長…ひゃ」
裕樹は理恵の着ていたシャツの上から胸をそっと揉む。
「や、やっぱりダメです…こんなこと」
理恵は首を横に振り抵抗するが、裕樹はやめようとしない。
「好きだ。理恵さん。この会社にスパイとして潜入していることは誰にも言わない…だから…」
「脅しですか?そんなことしても…ん、あ」
裕樹がシャツのボタンを外し、下着があらわになる。
裕樹は下着の上から理恵の胸を揉みしだく。
裕樹のゴツゴツした指が先ほどより鮮明に感じ、甘い悦楽が襲ってくる。
「ああ、脅しだ…ライバル会社にスパイを送り込んでいたと世間にバレれば君のお父さんの会社はどうなるんだろうね?」
いつもまっすぐで正義感の強い裕樹から出たとは思えない言葉に理恵は唖然としてしまう。
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