私を黙らせようとしたのか慧から強引にキスをされた。
思わず体勢を崩した私に慧は止めの一撃を放った。
「んなことされたら、好きになるに決まってるだろ!」
興奮なのか苛立ちなのか慧は激しく肉体を上下される。
目を見開き歯を食いしばって自分を保とうとするのに必死のようだ。
こういう一生懸命なところも可愛い。
慧の上気した頬をむにむにっとすると表情が緩んででれんとなった。
…やばい、可愛い。
普段の表情とのギャップに私までにやけそうになる。
「…俺に、俺に…勝ち目をくれよ!」
もう何に怒っているんだか…
私の彼氏はどこまでも可愛い。
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