外にはゾンビが!私を守ってくれるイケメンアメリカ人男子と愛あるあまあまセックス!

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外にはゾンビが!私を守ってくれるイケメンアメリカ人男子と愛あるあまあまセックス! (ページ 1)

マユは積み上げられた段ボールのかげからそっと外を覗いた。

曇天の空の下、駐車場では車の影を縫ってゾンビたちが彷徨っていた。

その唸り声は1日中マユたちのいるスーパーマーケットの中に届く。

後ろを振り返ると奥の陳列棚にもたれかかるようにしてエリオットがショットガンの手入れをしていた。

「…大丈夫?」

マユが問いかけると、もちろんと短く返答が返ってきた。

マユは21歳、日本の大学生だ。

この春ここオレゴン州ポートランドに観光に来た。

そして一週間の旅行が終わり、空港に向かう途中でそれは起きた。

シャトルバスに乗って窓からなんとはなしに景色を見ていると、ゾンビの大群が道をふさいで向こうから来ていたのだ。

他の乗客が次々とゾンビの犠牲になる中、マユは命からがら逃げ出して、3日をかけて奇跡的に今いる郊外のスーパーマーケットにたどり着いた。

スーパーマーケットにはすでにバリケードが築かれており、中にはエリオットがいた。

エリオットは20歳の地元の肉屋で働くアメリカ人の男の子だった。

長身の手足、淡い金髪に薄いガラスを重ねたようなアイスブルーの瞳、鼻筋の通った顔の輪郭はまだティーンエィジャーのような幼さが残っている。

エリオットはバリケードの中に満身創痍のマユを入れてくれて傷の手当をしてくれた。

そしてそれ以来一週間寝起きを共にしている。

電気も水道も止まり、あらゆる連絡手段は絶たれていて、いった全体どうしてこんな事態が進行しているのか知る術がなかった。

だがスーパーマーケットの中には食料はまだたくさんあったし、ふたりは助けを待つより他はなかった。

マユは医薬品の陳列棚から消毒液とコットンを取り上げると、エリオットのそばに来て腰を下ろした。

銃の手入れをしていたエリオットが手を止める。

マユが消毒液を持っているのを認めると、黙ってシャツを脱いだ。

背中側に回るとそこにある大小の傷をマユは消毒した。

これらの傷は昨日バリケードが崩れた倉庫側の通路からゾンビが侵入してきてそれらと戦った際できたものだ。

背中の消毒が終わると、エリオットはズボンを下ろした。

太ももに深い傷がある。

これもゾンビが噛んだ傷ではなかったが、ゾンビと戦ったときに倒れてくる倉庫の木材からマユをかばった結果できた傷だった。

エリオットは黙ったままマユに消毒液をつけられている。

痛みを我慢してるのかもしれないが、エリオットは元々口数が少ないらしかった。

なのでしばしばふたりの間に長い沈黙が落ちたが、それが気まずいことはマユは不思議となかった。

それどころかマユはそんな沈黙のなかで安らいだ。

英語が堪能ではないマユだったがあまり言葉は交わさずともジェスチャーだけで大体のところは通じたし、この一週間の行動を通してエリオットが信頼に足る人物ということは分かっていた。

それにマユはこのエリオットと初めて会った気がせず、どこか懐かしい感じがしていた。

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