男運のない私をいつも慰めてくれる男友達に気づけば押し倒されていて…!?

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男運のない私をいつも慰めてくれる男友達に気づけば押し倒されていて…!? (ページ 1)

「果穂は本当に男見る目ないよね。三ヶ月音信不通になったら自然消滅したに決まってるじゃん。なのに何をそんなにいつまでも落ち込んでんの」
「陸の正論が突き刺さりすぎて胸が痛い…!」

もうちょっと優しくして、と言うと陸は呆れたようにこちらを見た。

学生時代からずっと仲のいい、男友達の陸の家にこうして押しかけるのもこれで何度目だろう。
彼氏と別れるたびに私は陸に泣きついていた。

陸の言うとおり、たしかに私には男運だとか男性を見る目がないのだと思う。癪だけれど認めざるを得ない。

一年付き合っていた彼氏ともう三ヶ月連絡が取れていない。
その前からなんとなく、あれ…?という予感はあったのだ。それでさすがに私も、これはもう自然消滅したようなものかなと諦めていたのだけど。

つい先日、友達から「果穂の彼氏、他の女と一緒にいたの見たけど大丈夫なの?」と連絡がきて、自分でも驚くほどショックを受けてしまった。

連絡が取れない間、私はずっと悶々としていたのに、向こうはさっさと新しく彼女を作っていたのか。というか、いつから彼女と付き合っているのか――浮気じゃないの?
そういうことを考え出したら心の中がぐちゃぐちゃになってしまって、それで陸のところに押しかけてしまったのだ。

「男と別れるたび話聞かされる俺の身にもなってくれるとうれしいんだけどなあ」
「う…それは本当に、ごめんなさい…」
「…まあ、多分果穂が思ってる意味とはちがうんだけど」

今回だけじゃなくて、これまでもずっと陸に迷惑をかけてきたのはわかっている。

自然消滅、浮気された挙げ句に逆ギレ、恋の終わりは決まって後味が悪いものばかりだ。

なんだかんだ陸がいつも親身になって話を聞いてくれるから、つい甘えてばかりいる。

私の斜向かいに座っていた陸がふいに立ち上がる。そしてソファに座っている私の隣に腰を下ろした。

「いい加減俺もそろそろ限界なんだけど」
「え…?」

それは、どういう意味なのだろう。

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