優しい彼氏が仕事に疲れた私をひたすら甘やかし。あまあまよしよしえっち。 (ページ 2)
ピンポーン、と要くんのお家のインターホンを鳴らす。すると、すぐに中から要くんが出迎えてくれた。
「茉奈ちゃん、おかえり」
「ただいま、要くん。あの、急にごめんね。時間も遅いのに…」
電話したのは私からだったけれど、やっぱり迷惑じゃないかと不安になって、聞いてみる。けれど要くんは、そんな私の不安を包み込むかのように、帰ってきたばかりの私の冷えた身体を抱き締めた。
「わっ!要くん…?」
「茉奈ちゃんは謝るようなことしてないよ。大丈夫、俺も会えて嬉しい」
背中に回された腕から、要くんのぬくもりと優しい気持ちがじんわりと流れ込んでくる。仕事のストレスや甘えずに頑張りたかった悔しい気持ちなんかがたくさん溢れて、溶けていくようだった。
安心感で満たされた私は、要くんを抱き締め返す。そのあたたかさに目の前が潤みそうになったけど、せっかく会えたのだ。涙なんてこぼさずに、笑顔でいたい。
「うん。私も会いたかった…!」
精一杯の笑顔を向けて、私は要くんにすり寄る。要くんも一緒になって笑ってくれて、心が軽くなった。
「くすぐったいよ、茉奈ちゃん」
「ふふっ、だって要くんが甘やかしてくれるんだもん」
「えー?」
そうしてじゃれあっていると、ふいに要くんから提案をされる。
「俺の甘やかしはこんなもんじゃないよ?もっともっと茉奈ちゃんを甘やかしたいんだけど…いい?」
「甘やかしてくれるのは嬉しいけど…どんなことしてくれるの?」
了承すると、要くんは優しく私の手を引いてベッドへ連れていく。二人してベッドの上に乗ると、背中から要くんに抱き締められる形で座らされた。突然のバックハグに、私の心臓はうるさくなる。
「茉奈ちゃん、ドキドキしてるね」
「そりゃあするよ…!後ろからぎゅってされるの、弱いんだもん」
「へぇ、いいこと聞いたな」
お腹に手を回されてさらに近づく距離にどぎまぎしていれば、私の首元にちゅっと唇が押し当てられる。いきなりのことで、私はびっくりして声をあげる。
「ひゃあっ!」
そのまま首筋に何度もキスされ、リップ音が部屋に響く。それだけでは終わらず、今度は耳元で囁かれる。
「可愛い声…茉奈ちゃん、好き。だーいすき」
「あっ…!」
その瞬間、ぞくぞくっと全身が大きく震えた。ハグもキスも初めてじゃないのに、すでに私の身体は異様に熱くなっていた。
なんで、どうして?と疑問を口にするよりも先に、要くんの舌が首へと這わされる。生温かくてぬめりとした感触に、声が抑えられなくなる。
「ひゃう、うっ!あ、ぁ…要くん…っ」
「んー、気持ちいい?茉奈ちゃん」
「う、んっ…きもちいい…!」
処女じゃないのに、いつもはこんなに感じないのに。要くんの声や手つきが気持ちよくて、素直に頷いてしまう。
最近忙しくてひとりでもしてなかったから?それとも要くんがこんなにも甘やかしてくれているから?恥ずかしいはずなのに、それどころか要くんにもっとしてほしいって思っている自分がいる。
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