上司にいびられて今日も残業。会社で人気の先輩に助けてもらったけど、それには別の理由があって… (ページ 2)
「…!」
明日香は、急に意識しはじめてしまい、身体が硬直してしまった。
匠もその気配を感じ取ったみたいで、一瞬動きが固まった。
「…どーした、俺に見とれたか?」
「な…っ、何言ってるんですか!へ、変なこと言わないでくださいよ…!」
「…そぉ?なら、いいけど」
匠はいじわるそうに明日香にそう聞いた。
しかし、明日香はまんざらでもなさそうで、あの匠の男前な顔を至近距離で見せられたら、いやでも意識してしまう。
その後は、明日香の覚えもよく、終電に間に合う程度には仕事は落ち着いていた。
「…はぁ~!!やっと終わった…!匠先輩、本当にありがとうございました」
「いいよ。…終電で帰るの?」
「はい!これで明日はぐっすり眠れるってもんですよ!」
「…ええ?俺がまだ残ってるのに帰っちゃうの?」
「え…、匠先輩、まだ仕事残ってるんですか?」
「んー、どうだと思う?」
「…?それは、どういう…」
匠は、明日香を試すようにそう聞いた。
次の瞬間、匠は明日香をデスクに追いやる。明日香が逃げられないように、脚の間に自分の脚を絡ませる。
「ちょ…っ、匠、先輩…?」
「…ごめん、俺、皆が思ってるより器用じゃないんだ。…明日香は、俺のこと、どう思う?」
「ど、どう思う、なんて…っ、先輩は、社内でもイケメンで有名で…、仕事もすごくできて…」
「…そういうことを聞いてるんじゃなくて…ね?」
「…!んん…っ!?」
匠は、明日香の唇を強引に奪う。
そのまま匠の舌が明日香のナカに侵入してくる。深いキスと、いきなりのことで腰が抜けてしまった明日香の身体を、匠は優しく支えた。
「んんぅ…あんっ、匠、せんぱい…っ、なんで…」
「…お前、いっつも怒られ過ぎなんだよ。…心配に、なる」
「…そんなこと、思っててくれたんですね、匠先輩」
「…だって、お前がいつも無防備すぎるからだろ…っ、今だって、こんな…」
「…?」
匠の見ている景色には、少しのキスで頬が赤くなり、少しスーツがよれた明日香がいた。
明日香はそんなことを気にもせずに、ただ目の前の快感をかみしめる。
「…まじ、無自覚でそれやってるとか、危なすぎるから。…俺が分からせてやるから、勉強ついでに覚えとけ」
「…?は、はい…っ、ん、あ…!」
匠は、明日香の首筋に唇を落としながら、ワイシャツのボタンを外していく。
匠の唇から小さな電流が流れるように、微弱な快感が明日香の全身をめぐる。
「匠、せんぱ…っ、なんか、変、です…あんっ」
「素直に気持ちいいって言った方がいい。もっと声、聴かせて」
「そんな…ああ…っ♡」
飾り気のない黒のブラがあらわになると、それをめくって強引に先端を口に含んだ匠。
明日香は、直に来る快感に、目の前が揺らぐ。
オフィスにおいてあるまじき恰好をしている明日香。しかし、2人の理性にはそれを自覚させるには少し遅かったようだ。
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