妹のような存在の私を本能のまま抱く兄の友人。まるで禁断の世界のようで興奮が止まらない。 (ページ 3)

「ちょ、ちょっと」

「久しぶりの挨拶だよ」

 身動きできないほど、杏奈はすっぽりと包み込まれていた。そして、その温かさはどことなく懐かしい気持ちにさせる。まるで杏奈も望んでいたかのような心地よさ。

「杏奈といつかこうしたかったんだ」

 耳元で渉が囁いた。くすぐったくなるような台詞が、杏奈をときめかせる。ずっと杏奈の成長を見ていた渉が、一人の女性として見てくれていることが嬉しい。

 杏奈は、渉が大人になった杏奈の変化に気付いたのだと思った。

「渉くん、キスして」

 ゆっくりと体を離し、渉が杏奈に口づけた。ふわふわの唇がぴたっと吸い付くようで、うっとりしてしまう。

 しばらく優しく重ねられたキスを味わっていると、渉の舌が入ってきた。また抱き寄せる力がきつくなる。

 両手で頬を挟まれ上からのぞき込まれると、それだけで杏奈は覚醒し始めていた。ずっと自分を見守っていた兄の親友の甘くて長いキス。

「止まらなくなりそうだ」

 渉が照れくさそうにつぶやく。

「渉くん、キス、上手い」

「お前な、そんなこと言うなよ」

「もう一回して」

 渉はまた杏奈の唇を奪った。そして杏奈の髪を片方にまとめ、耳から首筋に唇を這わせた。

「あっ」

 まるでスローモーションのようにゆっくり渉が進める。

「好きだ」

 低い声ではっきりと渉が言ったが、杏奈は何も言えない。お互いが好きなのは当たり前のことだから、その感情の切り替え方がわからない。

「ずっと杏奈が好きだったんだ」

「…うん」

 どう答えればいいのだろう。困った杏奈は渉の胸に顔を埋め、ぎゅっとしがみついた。すると渉が杏奈を壁に押し付け、そのまま両手を上に持ち上げた。

「ちょっと、待って」

 血のつながりはないけれど、なぜか本当の兄といけないことをしている感覚。渉は何も言わず杏奈の手首を片手で固定し、何度もキスを繰り返す。

「うっ…」

 荒々しくニットをまくり上げられ、ベージュのブラジャー姿を舐めまわすように見られる。

「そんなに見ないで」

「エロくなってたんだな」

 簡単にブラのホックを外され、いきなり乳首にちゅぱちゅぱと吸い付かれた。杏奈の吐息が大きくなる。

「もう興奮してるのか?」

 返事が出来ない杏奈に渉は執拗に舌先で苛め始めた。股間をひどく濡らしていることは自分でもわかっている。渉が漏らす息がそのまま興奮に繋がってしまうのだ。

「あぁ、渉くん…」

 大きな手がスカートの中に入った。太ももをゆっくりと撫でながら、少しずつパンティーに近づく。

 杏奈はどうしようもなく昂ぶり、何より渉の色気に狂いそうになっていた。

 男性経験豊富だと思われたら嫌なのに、渉の全てに体が反応を見せる。

 渉の指先が湿ったパンティーに触れた。

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