気持ちよさの探求に余念がない彼氏が持ち掛けてきた、新しい夜の楽しみ方 (ページ 2)
創は丁寧に丁寧に私の体に触れていった。鎖骨に息を吹きかけながら乳首を摘まんだり、おへそをつつきながら耳を舐めたり、両手をマッサージするように太ももへと這わせたり。
でもそこまでだ。宣言通り、一番触れてほしいところには絶対に触れない。いつもならもどかしくてねだっているところだけれど、今日はそうしなかった。それが今夜の取り決めだから、とかいうルールに縛られてのことではなく、単に気持ちが良すぎて、そこに触れずとも既にいっぱいいっぱいだったからだ。
「気持ちいいね、愛子」
「あっ、うん…気持ちいい」
「嬉しいなあ。いっぱい感じてくれる愛子が好きだよ」
「あぁ、ひっう、好き…私も好き、大好き」
いつもの切羽詰まるような気持ちよさとは別の、ふわふわとした柔らかい熱に浮かされていく。可愛いね、嬉しいな、好きだよ。普段よりずっと素直で甘い言葉ばかり降ってきていて、幸福感で頭がおかしくなりそうだった。
「一回気持ちよくなったら俺も入れさせてね。熱くて柔らかくてきっとものすごい気持ちいいだろうなあ。こんな大事なところで気持ちよくさせてもらえるなんて、俺は幸せ者だなあ」
その幸せの最中に、入れた後のことを想像させるようなことを創が口にするものだから、ふわふわとした幸福感が一気に熱をもって体の中で暴れ始める。指を中に入れられている訳でもないし、今夜、性器は一度も触れられてすらいないはずなのに、せり上がってくる熱が強くて、強くて、堪らなかった。
「ひっ、う…! 創、なんか変、くる、くるってば…!」
「ほら想像して? 俺のがゆっくり愛子の中に入ってくとこ。ちょっと狭くてキツいけど、半分まで入れば後はすぐだよ。一気に、ほら、ぐんって」
「ひゃっ、あああ!!」
がくん、と大きく体が跳ねる。得体の知れない熱が体内でのたうち回っている感じ。でも苦しい程の気持ちよさだったのは最初だけで、後には熱いお湯に浸かっている時のような、ふわふわとした心地良さが体中に満ちるばかりだった。
言葉を選ばずに言えば「ずっとイッている」ような状態。こんな風に気持ちよくなれたのは始めてかもしれない。
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