終電を逃した職場の後輩を家に泊めたら、優しい雰囲気から一変して『男』を意識させられる話 (ページ 3)
「力抜いてください。酷いことはしないから」
「ちが…。久しぶりすぎて、わかんないだけで…」
「ふーん…。ひとりでもシないんですか?」
「…っ!? な…に言って!?」
なんてことを言うのだと思わず目を見開くと同時に、手前で止まっていた指がぐっと奥まで入ってきて、声にならない悲鳴が零れる。
その様子を見ていた木村くんは、いじわるな顔で「大丈夫そうですね」と呟くと、埋め込んだ指を動かして中を探りだした。
久しぶりに中を探られる感覚。
それはひどく丁寧で、フワフワと揺蕩(たゆた)うような気持ちよさに包まれる。
でも同時に、下腹部が切なくて切なくて堪らない。
「木村くん…もう、大丈夫だから…あの…」
「ん? もう入れてほしいんですか?」
堪え性のない人だな、なんてクスっと笑われて、一気に顔に熱が集まる。
恥ずかしさに耐えきれなくてつい顔を逸らすと、お仕置きとでも言うように、見つけ出されていた中の敏感な一点を執拗に責められて、私は早々に達してしまった。
「本当はもっとじっくり解したかったけど…そんな欲しがられたら俺も限界なんで」
おもむろにスラックスとボクサーパンツを脱ぎ捨てた先には、既に痛そうなほど張り詰めた男性のモノが、赤黒く存在を主張していた。
あれが今から私の中に入るのか…と、思わず唾を飲み込んでしまう。
「清水さん、ゴムありますか?」
木村くんの切羽詰まったような声。
イった後の気だるい体を動かし、私はベッドサイドの引き出しから使いかけのコンドームの箱を開け、ひとつを彼に手渡した。
それを受け取った木村くんは、すこし複雑そうな顔をして、スルスルと慣れた様子で装着する。
「いれますよ」
「うん…」
大きく私の脚を広げてあてがうと、ゆっくり体重を掛けるように熱いモノが侵入してくる。
指より遥かに太いソレは、内壁を擦りながらなんとか収まった。
しかし受け入れることで精一杯の私は、荒く呼吸を繰り返してなんとか力を抜こうとするが、上手くいかない。
「ぁ…っく、木村く、ん…少し待って」
そう言うのが精一杯で、生理的に溢れた涙が頬をつたった。
木村くんはそんな私の頭を気遣いながら撫で、その零れた雫を拭い、優しくキスを送ってくれる。
その優しさに安堵して、徐々に力も抜けた私は「もう大丈夫、動いていいよ」と彼に身を委ねる。
それを合図に、堪えていたものをぶつけるように遠慮のない抽挿が始まった。
「約束してください。この残りのゴム、もう俺以外に使わせないで」
眉間に皺を寄せ、懇願するようにそう呟く木村くん。
私が返事をしようとすると、有無を言わせないとでもいうようにワザと私が弱い部分を責める。
逃げられないように腰をがっちり押さえられ、浅い部分から奥へと繰り返される律動。
抜かれる時も押し込まれる時も、どちらも気持ちのいい波が押し寄せ、奥を突かれるとぶわっと快楽の渦に飲み込まれそうになる。
私は溺れないように、必死に木村くんにすがり付いて、彼から与えられる快感を受け止めていた。
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