義理の弟からの告白を受け入れて、今日も深く激しく愛し合っています (ページ 6)

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 着衣を乱して仰向けに寝そべると、開いたままの膝裏に廉也の腕が回され抱え上げられた。

「廉也…」

 これから自分の全てを奪おうとする弟に情欲から潤んだ瞳を向け、甘さの残った掠れた声で名を呼んだ。

 膣口に当て添えられた熱い塊。薄いゴムを装着したソレに身を捩(よじ)り、腕を伸ばしうなだれるその首に手首を絡めた。

「きて――」

 唇を舐め濡らし、囁くように告げた直後に、切っ先が挿入される。

「あ、あぁ…」

 ゆっくりと埋め込まれていく廉也の存在感に唇をわななかせ、ゾクリと震える背をしならせた。

「…やらしすぎ…っ」

 自然と腰をくねらせ、解放された脚を廉也の腰に巻き付け更に奥へと招く。

「は…っ、そんな急かすなよ…」

 廉也の手が佳乃の腰を掴み、直後に欲望が穿(うが)たれる。

「ほら、全部入った…」

 根元まで挿入された欲望は佳乃の中でドクンっと脈打った。埋め込まれた昂りに内壁が貪欲に絡みつき狭まり、その形を身体が覚えていく。

「…っぁ、あ、あ、あ……」

 シーツに手を突き直した廉也が揺さぶりをかけてきた。繋がりを容赦なく突かれ、佳乃は喉を反らし喘いだ。

 やはり、声も動きも抑えていた前回よりもずっと気持ちがいい。欲望は佳乃の中を激しく抉り、擦り上げ、突き上げる。

「は、ぁ、あんんっ」

 淫猥な音を響かせ身体の中を掻き混ぜられることにより佳乃は簡単に乱されていく。

「は…あ…、あぁっ」

 ギリギリまで引き抜かれたソレが、頭の位置が大きくズレるほどに強く貫いた。

「佳乃…」

 甘えるような響きを含ませ自分を呼ぶ廉也を見れば、その瞳もまた情欲に染まっていた。唇からは湿った熱い吐息を零し、悩ましく寄せられた眉根。二十歳になったばかりで、まだ幼さを残す弟のこんな顔は自分しか知らない。

 ずるい――そんな目で見られたら余計に感じてしまう。

 首に絡めた腕に力を込め、頭を起こしキスをねだる。

「そういうところ…本当、可愛いね…」

 好き――紡がれた告白とともに唇は重なり、互いに愛しさを込めて啄んだ。

 大きく腰を打ち付けたかと思えば、そのまま奥を擦られる。

「あ、あ、あ…も、イキそ…」

 律動に合わせ断続的に喘ぎ、迫る限界を訴える。「俺も、もう――」と続く一言に腰をくねらせた。

「あっ、あっ、んん――」

 体積を増したその先端が子宮口を突いた瞬間に、佳乃は腰を浮かせ渦巻いていた欲を解放する。

 足先から脳髄(のうずい)までを痺れさせた快感に容赦なく締まる膣壁は廉也の熱の中身を求め、激しく蠢(うごめ)いた。

 その誘惑にのって、廉也は小さく喘いで溜まった欲を吐き出す。その飛沫は薄いゴムの内側に重く溜まっていった。

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