俺が忘れさせてやる…!離婚して傷ついていた私を年下君が熱く優しく受け止める。 (ページ 5)
弾んだ呼吸が整わないうちに、噛み付くような口づけが降ってきた。
「んっ…ふっ…」
コウタロウの気持ちを真正面からぶつけられたような、なんともむず痒い感覚がシズクを襲った。
「………私、バツイチだけど、いいの?」
「いい」
「私の方が年上だけど…」
「そんなの気にしなくていいの。それに、俺は究極の童顔だから、多分年はそんなに変わんない」
ハキハキと論破していくコウタロウに、シズクはくすりと笑った。
「じゃあ…まずはお友達からってことでどうかな?」
シズクの発言に、コウタロウは眉を寄せて不満げに言ってきた。
「こんなことしといてお友達からって…。俺を生殺しにする気?」
遂にシズクは吹き出し、声を出して笑った。
離婚したその日に、まさかのカレシができるというとんでもないミラクルを起こしてしまったシズク。
新たな人生の記念すべき第1歩は、小洒落たラブホテルから始まった――。
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