俺が忘れさせてやる…!離婚して傷ついていた私を年下君が熱く優しく受け止める。 (ページ 2)

適当に入ったラブホテルのベッドに並んで座ったシズクとコウタロウは、甘い雰囲気などなることもなく、ゲラゲラと笑い合いながら楽しく話し続ける。

(そっか、私…誰かに話を聞いてほしかったんだ…)

誰にも話さず、自分の中で消化しようとしていた今回の出来事を、コウタロウに話すことでどんどん楽になっていく。

「シズクの元旦那は見る目ないな。こんなにもいい女を捨てるなんてさ」

「お世辞でも嬉しいよ、ありがとう」

「お世辞?」

ギジリと音を立てて、コウタロウがシズクとの距離を詰めた。

「俺、本気なんだけど…」

急に至近距離で見つめられて、一瞬ドキリと心臓が跳ねたが、シズクは大人の余裕で笑みを浮かべる。

「大人をからかわないの」

「あれ?急に大人ぶっちゃって、可愛い」

コウタロウはさらにシズクに迫る。

鼻先同士がくっつくのではないかと思うほど、距離を詰めてきたコウタロウは、静かに口角を上げた。

「逃げないの?キス、しちゃうよ?」

ずるい言い方だ。

ラブホテルに来た時点で、こういうことを望んで来たのだとわかっているくせに。

「キスしか…しないの?」

あえて質問に質問で返すと、コウタロウは少しだけ目を見開いた。

そして、くすりと小さく笑った。

「最高…たまんない」

そのままゆっくりとベッドに押し倒され、コウタロウは覆いかぶさってくる。

熱っぽい視線に、心臓が早鐘を打つ。

一夜限りの関係で全然かまわない。

このモヤモヤを払拭させてほしい。

そんな顔をしていたのか、コウタロウが体を密着させ、耳元に唇を寄せてきた。

「忘れさせてやる。元旦那のことも、不倫相手のことも…」

「よろしく…お願いします…」

シズクの言葉と共に、コウタロウが口づけてきた。

触れるだけの優しいものから、徐々に熱を分け与えるような食む口づけに変わっていく。

キスすら久しぶりだったシズクは、その気持ちよさに酔いしれる。

「ん…」

求めるようにコウタロウの首に腕を絡めれば、コウタロウの手が優しく首筋を撫でてきた。

「んんっ」

途端に背中が痺れ、ビクンと体が跳ねた。

そろりと口腔内に入ってきた舌にたどたどしく答えていると、コウタロウの手が静かにシズクの服を乱していく。

服を脱がす動作も、触れてくる手も、何もかもが優しい。

傷ついた心を包み込むような、コウタロウの行為に、また涙が溢れそうになる。

最後の1枚まで丁寧に脱がされると、体のラインを確かめるように、コウタロウの手がシズクの体を這う。

「あぁっ…」

下から持ち上げるように乳房を揉まれ、声が漏れた。

柔らかさを堪能するように揉まれたり、タプタプと揺さぶられるほどゾクゾクとしたものが腰を伝って下腹部を痺れさせる。

「あっ…あん…あ、あ…」

可愛い、と何度も呟いているコウタロウは、首筋に胸元と、至るところに唇を落としていく。

時々強く吸いつかれては体が跳ね、快感が体の中を侵食する。

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