ほろ酔いの勢いで恋人の童貞を奪おうとするする処女の私 (ページ 2)
「どうして止めるの!? 私はもっと海斗と先に進みたいのに、海斗と深くつながりたいのに…」
複雑に入り乱れる気持ちをぶつけると感情が高ぶり、今度は涙が溢れる始末だった。
「今じゃないとヤダっ…早く、私を貴方のものに、してよっ…!」
止めどなく涙を流しながら、目の前の首元に顔を埋める。
大きな室内に私のすすり泣く声だけが響き渡る。
「…何の準備も、整えてないというのに」
1人言のような呟きが聞こえたと共に肩を押し返され、反射的に顔を上げさせられた。
すると何かを考える間もなく、不意に近付いた海斗の唇が呼吸を奪う。
だが今度はそれだけじゃなかった。
「んっ…!」
大きな手に胸元を撫でられると、その指先がボタンに触れた。
するとまるで意思が宿ったかのように、海斗の指先がボタンを外そうとする。
触れる指先は微かに震えていて動きもぎこちないが、それでも着実に小さな穴から取り出して少しずつ胸元を開けていく。
ブラウスが払われ肌に外気の冷たさを感じていると、下半身の方に違和感を覚えた。
それは硬さがあって、それで布の上からでもわかるくらい熱くて…。
初めての感触に、思わずピクリと全身が跳ねた。
(海斗も、欲情してる…)
そう思うと嬉しくて、でも恥ずかしくて全身が急激に熱を含んでいくのがわかった。
そんな状態の体を押し返し、自らの力で呼吸を解放してから桜色に染まる耳元にそっと囁いた。
「連れてって、ベッド」
*****
ソファのときと逆転した状態のまま海斗の髪と唇が首筋を、両手が胸の膨らみに触れる。
「っ…はぁっ…んっ!」
唇を落すだけかと思ったら軽く舌先を這わされたり。柔らかな肉の感触を味わうだけだと思ったら、両方とも先端部を弄ったり。
不意に与えられる違った刺激に、思わず甘ったるい息交じりの声を漏らしてしまった。
予測不明の仕草にドキドキしていると、これまた予想外のタイミングで首元に埋められた頭が離れた。
そして手の動きは止めないまま首の付け根、鎖骨、胸元と唇をゆっくりした動きで下へ下ろしていく。
唇や舌が肌を撫でる度、寒気や嫌悪感とは違うジワリとした何かが四肢や肢体を巡った。
海斗の体が僅かに離れると、眼下で彼の手が動く様子が見えた。
男らしい大きい掌や節の目立つ長い指が肉を揉みしだいたり、立ち上がる乳首を摘まんだりピンと弾いたりしている。
胸を触っている光景だけでもイヤらしいのに、絶妙なタイミングで下りてきた海斗の唇がそれに拍車をかけた。
右の胸だけ手を離すと、薄っすら指の跡が浮かぶ乳房の先端部に下りてきた口元が触れた。
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