抱き潰されて気絶した私を優しくお風呂に入れてくれた彼。でも彼の性欲は止まらず…。 (ページ 4)
「も…もう、無理ぃ…」
「うん、ごめんね。もう1回体洗おうな」
優しい声と、背中から包み込まれる感覚が、たまらなく安心する。
「ダイチの…鬼」
「ん?それは誉め言葉?」
「そんなわけ、ないでしょ」
「アサヒが目の前にいると歯止めがきかなくてさ」
「うぅ…体、もたないよ…」
「アサヒが可愛すぎるのが悪い」
するりとダイチの指がアサヒの顎を優しく撫でる。
そのまま顎を掴まれ、されるがまま振り向かされる。
ゆっくり近づいてくるダイチの顔に、胸がドキドキする。
静かに瞳を閉じると、優しい口づけが唇に降ってきた。
どんなに強引で、どんなに激しい行為をされ続けても、キスだけは優しい。
そのギャップに、アサヒは毎回ドキドキさせられっぱなしだ。
チュッとリップ音と共に離れたダイチの表情はどこまでも優しい。
その表情に、アサヒはどこまでも弱かった。
「お風呂から上がったら、もう寝ようね」
「………」
「え…何その沈黙、もうヤらないからねっ!」
「………」
「ちょっと!返事は!?」
「…………わ、わかった」
なんとも不服そうな返事があまりにも可愛くて、アサヒは小さく吹き出した。
肩を震わせて笑っていると、途端にダイチはすねたように口を尖らせた。
「そんな余裕みせてていいわけ?寝込みを襲うぞ?」
「やだ、ダイチのケダモノ」
そうやって笑えば、ダイチも楽しそうに笑う。
体を重ねる時は超絶意地悪なダイチだけど、そんなダイチがアサヒは大好きだ。
体力はもたないけど、お互い思い合う気持ちは変わらない。
その愛しさを込めてダイチの頬にキスを送れば、音速の速さでガバッと抱きつかれた。
ずっとこのまま、ずっとずっとラブラブでいたいと思うアサヒだった。
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