2人になれる場所を探して図書館を訪れたら彼に人気のない場所に連れてつかれて― (ページ1)


図書館で勉強する、と言って浩希と図書館に来ている。

といっても、本当に勉強する気はさらさらなく、さっきから私たちは居場所を探していた。

家にいても家には家族がいるので浩希とゆっくりできない。

浩希の家も同じ条件で、いつも浩希とは二人になれる場所を探していた。

そういえば・・・

ルイは思う。
最後にセックスしたのっていつだったかな。

ホテルに行くのだってお金がかかる。

バイトを増やせばいいのだが、そうすれば浩希に会える時間も少なくなる。

結局、堂々巡りでバイトは増やしていない。

いっそのこと実家を出て浩希と一緒に暮らせれば一番いいのに、なんて思うが、浩希に重たいと思われたくなくて、それを口に出すことすらできない。

図書館の整然と並んだ棚の、無数の本を眺める。

一冊一冊にはきちんと意味があるのに、こうも大量にあられると、意味が全然頭に入ってこない。

どの本もやけに難しそうに見えて、手にとっても読む気にはなれなかった。

そんな棚が、ずらーっと奥まで並んでいる。

平日の昼間の図書館は、本当にがらがらで、とてつもなく静寂だった。

私は何となくつながれた浩希の手を握りしめながら、浩希と図書館を奥へ奥へと進んでいった。

奥に行けばいくほど人影はまばらになり、一番奥の郷土資料の古い本が並んでいるコーナーはほかに誰もいなかった。

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