今の彼氏に不満が溜まっている元カノに、俺への愛情を取り戻してほしくたっぷり愛撫 (ページ 3)

「こうされるのは、何か月ぶりだ?」

 涙目で、理沙は訴える。

「和人…入れて…」

「入ってるじゃないか。指じゃ満足出来ないか?」

「意地悪しないで…」

 意地悪なんてしているつもりはない。

 理沙の好きな舌や指を使った長い前戯で…愛撫で…。

 ただ、感じさせてやりたいだけだ。

 中指と同時に、薬指も押し込む。

 中で軽く指を曲げて、理沙が一番感じる部分を刺激する。

「あっ…あっ…そこはだめ…」

「だめじゃないだろ。好きなくせに。久し振りに見せてくれよ、お前がイクところを」

 体ごと首をのけ反らせて、彼女は感じている。

 俺にとっては、知り尽した性感帯だ。

 ほら、もうじき…。

「イクっ…イッちゃう…っ!」

 体をびくびくと痙攣させて、理沙は派手に潮を吹いた。

 愛液がフローリングの床に飛び散る。

「…お前は感じやすい。中をいじれば、すぐこんなになる」

 俺の声が聞こえているのかいないのか、彼女は満足そうな表情で余韻に浸っている。

 そう、俺が見たかったのは、この表情だ。

 半年ぶりに見る、満ち足りた顔。

 それに、俺も満足している。

 今回、浮気されて初めて気付いた。

 性的なことに関して、俺は、自分自身の満足よりも、理沙の満足のほうが優先なのだと。

 俺のも舐めてくれ、とは言わない。

 きっと、毎晩のようにそいつのものを咥えさせられて、フェラチオには飽き飽きだろう。

 その代わり、前戯で十分過ぎるくらいに満足させてから、挿入してやりたい。

「びしょ濡れにして。今、きれいにしてやるからな」

 理沙は、前戯で絶頂を迎えた後、その部分を丁寧に舐めてやると喜ぶ。

 俺自身、彼女の愛液を啜るのは、好きだった。

「はぁ…っ…あ…あぁっ…!」

 彼女の様子がおかしいことに、俺は気付いた。

「どうした?」

 泣きそうな表情で、理沙は訴えた。

「もっと…もっとして欲しいの…」

 それくらい、俺にとってはお安い御用なのだが…。

 その男は、それほど彼女を気遣ってはくれないのか。

 前戯に飢えさせるほど、自分本位なのか。

 …俺の推測は、全て当たっているということなのか。

 理沙を感じさせれば感じさせるほど、出てくるその男の粗に、腹が立った。

 今日は、溜まりに溜まった彼女の性欲を、とことん満たしてやりたい。

 それで、彼女が俺のところに戻ってきてくれるかどうかは、また別の話だ。

 俺は、Tシャツを脱ぎ捨てた。

「分かった…。その代わり、もういやだって言っても、許さないからな」

「いっぱい…して…。和人の気が済むまで…私をイカせて…」

 理沙は元々、そんなに優柔不断じゃない。

 その男に義理立てして、また戻ってゆくのか。

 それとも、俺への愛情を取り戻してくれるのか。

 今夜が全てを決めるとは、思っていない。

 事と次第によっては、二股をかけられる格好でもかまわないとすら、俺は思い始めていた。

 理沙の嬌声と共に、俺の欲情も深まっていった。

 夜が更けても、その声が絶えることはなかった。

 愛する女と久し振りに求めあう快感に酔いしれ、俺の愛欲は留まるところを知らなかった。

 単なる嫉妬深く、疑り深い男から抜け出したい。

 彼女以上に献身的な男になる覚悟を決めて、俺は彼女の足の間に割り込んだ。

-FIN-

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