ほんの少しだけくせになる、絶対に起きられちゃう私と彼だけの秘密の目覚まし
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ほんの少しだけくせになる、絶対に起きられちゃう私と彼だけの秘密の目覚まし (ページ 1)
明け方に目が覚めて、隣に誰かがいることに気づく。
当たり前のことなのに、まだ慣れない。
ああ、そうだった。
私、結婚したんだった。
まだ寝ているユウキを起こさないように、できるだけ静かに身体を寄せる。
外でデートしていたときのように香水の匂いはしなくて、代わりに洗濯物とシャンプーの匂いがする。
そーっと背中に顔をうずめて、すぅっと小さく深呼吸をした。
この人がいる日常がそのうち意識しなくても普通になるのかしら。
不意に手が引っ張られた。
え?
「早いね、アユミ」
「ごめんね、起こしちゃった?」
「背中が急に暖かくなったから」
くっついたんだから、バレるに決まってる。
「でも、せっかく起きたんだし」
なんだか、ほんのちょっと、嫌な予感がする……。
さっきと同じように、腕をまた引っ張られた。
私は、ユウキの上に覆いかぶさるように倒れこむ。
「くっつくんならこうじゃないと♪」
私がびっくりしているのをいいことに、ユウキの手は遠慮なく体中を撫でる。
首すじ、肩から胸、背中へ回ってお尻のあたりまでダラダラとただ撫でられている。
「気持ちいい?どこ触ってほしい?」
お腹の下のあたりに、ゴツゴツした感触が伝わってくる。
「オレはもう準備できてるんだけどなあ」
そう囁きながら、だんだん腰の周りばかりを触ってくる。
触られるの、気持ちいい。
好きな人の手で安心するような、逆にちょっとドキドキするような気持ちが混ざる。
ユウキの手は少しひんやりとしていたのに、私の熱が伝わってあっという間にぬるくなる。
身体が熱くなっているのは、くっついているから?
それとも別の理由?
パジャマの隙間から手が入ってくる。
どうしよう、直接触られちゃう。
濡れてるのがわかっちゃったら、恥ずかしい。
私の腰を左腕で強く抱きしめながら、右手の指先はお尻の方からゆっくりと足の間へ滑り落ちていく。
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