「そうやって俺に溺れろよ」休日の幸せな朝に突然シーツに縫い付けられて… (ページ 8)

もぞもぞと体を動かすと、悠聖が私の髪を撫でてくれていた

「悠聖…どしたの」

視線を合わせれば彼は居心地悪そうに目をそらす

体温だけが高い

よほど言いたくないのかキスで唇を塞がれる、濃厚なくちづけ

世にも珍しい彼のデレだったのに結局キスで誤魔化されてしまう

それも大好きだから嬉しいのだけれど名残惜しく唇が離れていく

「風呂、入るか」

「一緒に?」

「嫌?」

首を横に振る

朝から恥ずかしいなぁ、なんて感情はもう吹き飛んだ。

むしろ機嫌のいいこの状況を最大限に利用したい。

「ね、悠聖、抱っこして?」

「仕方ねぇな」

そう言って彼は私をいとも容易く抱き上げ、私は彼の首に腕を絡める

あったかくて大きな体に身を委ね、朝の光の中幸せを噛みしめた

-FIN-

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