砂浜で出会った初対面の男性と、一夜だけの恋愛。彼の愛撫はとても気持ちよくて、私は深い快感に溺れていった

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砂浜で出会った初対面の男性と、一夜だけの恋愛。彼の愛撫はとても気持ちよくて、私は深い快感に溺れていった (ページ 1)

シーズンを過ぎた海水浴場は、賑わいの名残もなく寂しいものだ。

休日にふらりとやって来た愛那は、ほとんど人がいない砂浜で寄せては返す波をぼんやりと眺めている。

傾きかけた陽射しを反射して、海は淡く幻想的だった。

目を閉じて、波の音に耳を澄ましていると、愛那の心はとても静かになっていった。

どれくらいそうしていただろうか、不意に大きめの声に呼ばれて愛那の静寂は破られた。

声がした方へ顔を向けると、愛那より七、八歳くらい年上と思われる男性が、やや強張った顔をして立っていた。

「私……ですか?」

「そう、あなたです。こんにちは……散歩ですか?」

「ええ、今日は仕事はお休みなので、久しぶりに海でも見ようと思って」

「そうでしたか。今はこんなに静かですが、シーズン中は人でいっぱいなんですよ」

「それは賑やかで楽しそうですね」

ナンパだろうか、と愛那は少し警戒した。

今は一人でいたい気分なのだ。

それが表に出てしまっていたのか、男性は慌てた様子で言った。

「ナンパじゃないですよ」

では何なのかと不思議に思った愛那だったが、次の瞬間には理由を察して思わず笑ってしまった。

「すみません、笑ったりして。ひょっとして、心配してくださったんですか?こんなところで一人でぼんやり突っ立っているから」

愛那の言葉に、男性は曖昧に微笑んだ。

当たりなのだろう。

「違うんです。本当に、海を見に来ただけなんです」

「そ、そうでしたか……それは……その、早とちりして、すみません」

「気にしないでください。……あ、そうだ。海を見終わったら、この辺りで何か食べて帰ろうと思っていたんです。おすすめのお店なんてありますか?」

「それなら、いいお店を知っています。よければ案内しましょう」

「お願いします。この辺のこと、あまり詳しくないので」

これが、宗介との出会いだった。

宗介に紹介された店は、海辺らしい魚料理がメインの店だった。

料理にぴったりの白ワインと、宗介の豊富な話題がより一層料理のおいしさを増す。

二人とも、いつの間にか敬語がなくなっていた。

愛那は気持ちいいほろ酔いの中にいた。

だから、食事の終わりをとても惜しんだ。

──もう少し、この人といたい。

そんな思いが通じたのか、宗介も同じ気持ちだったのか、彼から提案があった。

「もしよかったら、場所を移して少し飲まないか?おいしいバーを知ってるんだ」

愛那は、この誘いに乗ったら今夜は帰れないだろうという予感がした。

軽はずみな選択をすべきではないと、心の一部が警告を発しているが、他の大部分は彼と過ごしたいと望んでいた。

愛那は、微笑んで首を縦に振った。

宗介おすすめのバーで、二人はけっこうな量を飲んだ。

愛那も宗介も心から打ち解け、まるで昔からの付き合いのようだった。

自然とお互いをもっと知りたくなり、二人はホテルへ入った。

部屋に入るなり、互いの服を脱がせ合いながらユニットバスへ雪崩れ込む。

狭い浴槽でシャワーを浴びながら抱き合い、キスを交わした。

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