突然届いた手紙で呼び出しをかけてきたのは…同級生との再会 (ページ 3)
「・・・。」
「なにかな?」
「お・・・願い。」
「何を?」
「お願い、意地悪しないで・・・。」
「はい、いい娘になったね。」
そう言って彼は私を芝生の上に横たえてそのまま軽く片脚を抱えたのです。
そしても頭を軽く撫でました。
「紀子との約束。」
そう言って彼は私の中へと入ってきたのです。
「んっ、あぁぁぁんっ!」
「紀子っ、いいよっ!」
「紀子の中、凄くいいっ!」
「浩二っ、いいっ!」
「浩二っ!浩二っ!」
激しく動く彼の身体かに感じられる熱情のような躍動感が頭の芯までを痺れさせていました。
彼がその動きを止めた時、私の目には満天の星空が広がっていました。
「雨、降らなくてよかったね・・・。」
私は無意識に呟いていました。
「天気予報、確認したからね。」
「でも、何日も前じゃ外れたかもよ?」
「昨日、最新のを確認したから・・・。」
「えっ!? 昨日っ!?」
「んっ、気付かなかった?」
「・・・何を?」
「手紙に宛先の住所書いてなかったでしょ。ついでに、切手も貼って無かったし。」
「えっ、まさか!?」
「そう、紀子の家のポストへ直接入れたんだ。」
「よく、覚えていたね。」
「あの頃、何度も家の前まで行ってたからね。」
「・・・。」
「ずっと、好きだったんだ。」
私は胸がいっぱいになっていました。
そして、涙声になりながらやっと言えたのです。
「お帰り、浩二。」と。
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