甘えてきた彼氏の好きにさせてたら…逃げる事の出来ない淫らな強制 (ページ1)


「遥ー」

甘えたように語尾を伸ばした声に、私は読んでいた雑誌から視線をあげ、それからすぐに視線を下げた。

ソファに座る私の前に座り込んだ啓太が、断りも無く私の膝に顎を乗せていたからだ。

背の高い彼から上目使いで見つめられたけれど、私は動じることなく聞き返す。

「どうしたの?」
「んー……」

彼のこういう子どもっぽいところは、付き合ってから知るようになったことだ。

気まぐれだったり、急に甘えて来たり。
邪険に扱うと拗ねてしまうわがままなところもあって、人によっては面倒だと思う人もいるだろう。

でも、私にとってはそんなところも可愛いと思える一面なのだ。

とはいえ、何度も経験していれば慣れというものはついてしまう訳で。

空いたソファの隣ではなく私の膝の上へ這い上がってぎゅっと私を抱きしめた啓太に照れることもせず、私はいつものように手に持った雑誌をその辺に放り出した。

「遥」
「はいはい」

私の首筋に顔をうずめたまま名前を呼ぶ啓太に、苦笑を漏らしながらその背を撫でる。

自分よりも大きいその背に手のひらを這わせていると、ふいに顔を上げた啓太が私に向かって口を開いた。

「チューして」
「え?」

抱きついたりキスしてきたりというのは日常茶飯事だったけれど、こんな風におねだりされるのは珍しい。

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