片想い中の上司とエレベーターに閉じ込められて… (ページ 2)

『ふぁ、…ッ、ん…』

「キスだけでそんな声出してて大丈夫?」

イジワルな笑みを浮かべながら片足の膝を上げられ、下着をずらし中に指を押し込まれる。

『あッ、ンッ…ひァ、』

「濡れすぎ。」

段々と体が火照り、熱のこもった吐息が漏れる。

青山さんを求めてナカが疼く。

せまい空間に蜜の音色が厭らしく響く。

『ッ、そこ、ぁ、だめッ…』

「おとなしそうに見えて、超淫乱。指なんかより。こっち挿れてほしいんじゃねーの?」

視線を落とせば、ズボンから取り出された彼の欲望に膨らんだ大きなモノがあった。

と、その時…

〈こちら管理室。どなたかご乗車されてますか?〉

『!?…い、います!』

〈大変申し訳ございません。システムエラーにより一時停止しておりました。あと10分程で通常通り動きますので、もうしばらくお待ち下さい。〉

途絶えた通信。

「10分か…ちょっと手荒いけど、もうこれだけ濡れてたら大丈夫だよな?」

『え、でもいつ動くか…』

「今扉開いたら俺ら2人揃ってクビかもな。」

固くなったモノを宛てがわれたと思えば、ほぼ同時に、指とは比べ物にならない質量のある青山さんの自身が私を貫いた。

『っはぁ…ンっ…あっあっ、』

「楓にそんな顔されたら、俺、抑えきかねーわ」

『何で、私の名前…』

「俺を見てキャーキャー言ってる中でも、アンタは俺の中で特別だったってこと。」

『青山さん…。』

ギリギリまで引き抜かれては奥まで突かれ、立ったままの私は青山さんに抱きついて律動を受け止める。

私はただ、喘ぐことしか出来ない。

『ふぁぁ、あっ、ひゃっ、ぁ、』

「このエレベーター、何階で止まってんだろーな。もし外に人いたら、声聞こえるよ?」

『あ、青山さん…ふぁっ、もうだめっ、んぁ…』

この扉の外に誰かいるかもしれないなんて、そんなのもう考える余裕もなくなっていて、

どんどん高ぶる快楽は私を絶頂へと導いた。

『だめッ、イっちゃ…』

「俺も…ッ…」

果てた私は彼を締め付け、それに応えるかのように青山さんのモノは中で脈打ち、私の中へと熱い欲を注いだ。

私達が果てたのと同時に、暗かったエレベーターに明かりが灯り、再び下降を始めた。

高まる感情をぶつけ合った時間の終わりを意味する。

急いで身なりを整えた。

『気まぐれ…じゃないですよね?』

「は?何が?」

『私を抱いたこと…』

「何で女って生き物は全部言葉にしないと分かんないかな。」

そう言って伸ばされた青山さんの腕が、私の体を抱き寄せた。

「ちゃんと好きだから。」

耳の奥に入り込む甘い声。

『私も、好きです。』

「それもちゃんと知ってるから。」

突然止まったエレベーターは、神様が私にくれたプレゼントだったのかもしれない。

-FIN-

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