待ち焦がれた逢瀬で彼にひたすら求められ、苦しいほどの快感を与えられてなお渇望される (ページ 2)
―――花菜のマンションに着いたのは、深夜3時を過ぎていた。
合鍵でそっと家の中に入る。
ベッドには花菜が眠っていた。
ベッドの横に座り、花菜の寝顔を見つめた。
会いたくてたまらなかった、花菜が目の前で寝ている。
髪を撫で、頬に手をすべらせる。
そして、花菜の唇を指でなぞった。
その柔らかい感触に息が苦しくなる。
………ん。
花菜が少し顔をしかめて、身をよじった。
そして、うっすら目を開けた。
―――尚輝の夢を見た。
そう思った。
尚輝のが優しい顔で私を見つめてる。
会いたかった。
すごく…会いたかった。
尚輝は少し驚いた表情を見せ、さっきよりもっと優しい顔で私を見つめた。
「花菜、ただいま」
あれ?夢じゃない?
私もしかして寝坊しちゃったの!?
急に意識がはっきりして、ベッドから飛び起きた。
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