仕事ばかりの彼のお腹に後ろから抱きついて―寂しさ吹き飛ぶ愛で満たされる (ページ 3)
息がかかる距離で向かい合うことになり、頬が赤くなったのが自分でも分かる。
「ん、ふっ、んん!」
落とされた口付けは熱く、口内をぐちゅぐちゅと荒らしていく。
そんなキスの余韻を感じる間もなく、離れた義弘の唇は首筋をたどって降りた。
「やだっ、こんな所で……」
「じゃあ、ベッドでならいいのか?」
鎖骨から唇を離し、そうストレートに問いかける義弘に体温が上がる。
口に出すことは憚られてただ小さく頷けば、口元に笑みを湛えた義弘は私に軽いキスを落とした。
「きゃうっ!?」
「あっコラ、動くなって」
いきなり抱き上げられて驚く私を、笑いながら義弘が諫める。
立ち上がった彼が足を向けたのは勿論寝室で、私は柔らかいベッドの上に優しく下ろされた。
今度は優しくて甘いキスをいくつも繰り返す。
ぷちぷちと外されていくボタンが羞恥を煽るけれど、今はそれよりも彼に愛されている実感の方が強まっていった。
「櫻子」
「なに?」
ブラウスもブラも、スカートも剥ぎ取られ、ショーツがかろうじて足首に引っかかっているだけになった私の姿を、義弘の熱っぽい視線が侵食していく。
冷静なふりをして返事を返したけれど、これから起こることへの期待が秘所をじんわりと濡らした。
「あ、はあっ、んん、ひゃん!」
胸を揉まれ漏らした小さな声が、唐突にもたらされた秘所への刺激によって高く跳ねる。
いつもより性急な流れに少しだけ恐怖を感じながら、それでもそんな気持ちさえ快楽に押し流されていった。
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