彼の愛で全てがいっぱいになって幸福感に包まれる初めてエッチ (ページ 8)

「泣かないで」

「だって…」

「痛い?」

稔さんの唇が涙を拭う。

彼が屈んだことで、それすらも新たな刺激になる。

「痛いけど、でも…」

「ん?」

「稔さんが…中に、いっぱいで」

途切れ途切れに答える。

すると、唐突に体を起こした稔さんが、腰を掴んだ。

「動くね」

「ひゃあっ…」

ゆるゆるとした動きなのに、痛みは強い。

でも「痛い」とは言いたくなかった。

やめてほしくなかったから。

「すっごい、きもちい…」

「はぁ…あっ」

「痛いよね…、ごめんね…」

「だい、じょうぶ」

「凛…」

「だから、やめないで」

稔さんが「やめないよ」と言って、小さく笑う。

「今は痛くても、これから段々、馴染んでくるよ」

「ほん、と…?」

「本当だよ…だから、これからいっぱい、エッチなことしよう…ぜんぶ教えてあげるから、気持ちいいこと、覚えてこうね」

腰の動きが大きくなる。

指の感覚がなくなるほど、きつくシーツを掴んだ。

「やぁっ…」

「今キュってなった。想像しちゃった?」

正直に頷いた。

その言葉が、恥ずかしいと思う以上に、嬉しかったから。

コメント (0)

コメントを書く