彼の愛で全てがいっぱいになって幸福感に包まれる初めてエッチ (ページ 6)

指を引き抜かれた後、その場所を優しく撫でられた。

もう片方の手が胸を包む。

その手付きもやっぱり優しい。

「ぁ…あのっ」

「なあに?」

「面倒じゃ、ないんですか?」

ずっと不安だった。

答えが返ってきたところでどうするのか、何も考えていなかった。

でも尋ねずにはいられなかった。

「なんでそう思うの?」

「だって……私、こういうこと、全然経験もないし…今も、稔さんの手、止めちゃって…」

話しながら、喉が苦しくなって、目元が熱くなって

気が付いたら、視界が滲んでいた。

「面倒じゃ、ないのかなって…」

「もー…泣かないの」

抱き締められたはずみで、稔さんのモノが太股に当たる。

ソレは、さっきよりも固く、大きくなっているような気がした。

「俺にとっては嬉しいことばっかりなんだけどな」

「え…?」

ぼやけた視界の先で、稔さんは嬉しそうに、はにかんでいた。

「凛の初めてがもらえるんだよ。面倒くさいなんて思う方がどうかしてるよ」

稔さんの指が、優しく涙を拭う。

「それとも、凛は面倒くさいって思う?」

額同士を触れ合わせて、聞かれたこと。

答えなんて、そんなの、決まっている。

首を横に振って、シーツを掴んでいた手を、汗ばんだ稔さんの首に回した。

「思うわけ、ないです」

そう答えれば、優しい口付けが落ちてきた。

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