失恋の後に訪れた快楽の嵐。夜の海でのカーセックスで、彼の嫉妬心が私の身体を激しく責め立てる。 (ページ 3)
「運転なら俺がするけど…」
「ううん、いつも遠出の時、私より長く運転してくれてるし。今日は私に任せてよ」
「夜の海にドライブ行こうだなんて、昼休みに七海子のメッセージ見てびっくりしたよ。えっ、今晩!?みたいな。この行き当たりばったりな感じ、なーんか学生の時を思い出すなぁ」
「あはっ、そういえば瑛斗が学生の頃の話、あんまり聞いたことないや。ね、どんなだった?」
穏やかで楽しい会話に緊張がほぐれていく。
時間はあっという間に過ぎていった。
そのうち、デートスポットにはほど遠い、しんとした夜の浜辺に着いた。
「夜釣りのおっさんもいないし、静かだなぁ」
辺りに波の音だけが響く。しばらく私たちは黙って、その音を聞いていた。
私は、跳ねる心臓の音が落ち着くのを待って、瑛斗の手をそっと握った。
「瑛斗、いつもありがとう。私、瑛斗の広い背中が好き。ちょっとズレた冗談も好き。あ、独特すぎて最初は冗談だって気づくまで時間がかかったけど」
言いだしは緊張でちょっと声が震えてたけど、自然と笑みがこぼれる。
「セックスのとき、手を握ってくれるのも好き。瑛斗の肌に触れてると、とってもあったかくて気持ちいい。そうそう!イきそうになってくると声が高くなるのもかわいい…ってか、すごくセクシー!」
一気にしゃべりすぎた。
いったん一呼吸おいて、ゆっくりと彼の目を見つめる。
「…瑛斗、改めて私の方から告白させて…好きだよ」
そう言い終わるや否や、瑛斗から抱きしめられた。
いつもより、きつく、強く。
すぐさま、激しくキスされる。
「んっむ…はぅ…ん…」
息継ぎの暇を与えてくれないほどの勢いに、頭がくらくらする。
「七海子…」
瑛斗が耳元でこれまでに聞いたことのない、艶のある声で私の名前を呼ぶ。
「車の中で…続き、しよう…?」
さっきまで、すぐそばで聞こえていた波の音は遠ざかっていった。
「あっ…ああ…ん」
いつものように、大きな手がゆっくりと私の身体を愛撫する。
アウトドアが趣味の瑛斗の車が広くてよかった。
先週は男友達と登山に行っていたらしく、倒していた後部座席がそのままになっていたのもラッキーだった。
ふいに瑛斗は、私の身体に手を這わせるのを止め、私を見つめる。
「七海子、元カレは七海子のどこを責めるのが好きだったの?」
「え…?」
「言い方変える?七海子は、元カレからどこを責められると一番ヨがってたの?」
予想外の質問に固まっていると、瑛斗は私の下腹部や太ももを、バイオリンを弾くような手つきで愛撫しはじめた。
やわらかな快楽がじわじわとやってきて、秘部が疼きはじめる。
でも瑛斗は、一番触れてほしいところに触れてくれない。
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